パナソニックが発売した「読み上げ機能」付き液晶テレビ。チャンネル選択した番組名などを音読する(内山智彦撮影) 地上デジタル(地デジ)放送の進展によりテレビで受信できる情報量が増加する中、電機メーカーが使いやすさ、分かりやすさを追求したテレビの開発を急いでいる。文字などの情報量が増え、利便性が向上した半面、高齢者や障害者に対し機能を生かし切れていないという指摘も多かったためで、平成23年7月の地デジ完全移行を控え、改良は続きそうだ。(内山智彦) パナソニックは、チャンネル選択したテレビ局や番組名などを音声で読む業界初の液晶テレビ「ビエラ」の5機種(32〜19型)を2月に発売。地デジの提供データを元に、あらすじやテレビ番組表も音読する。 開発のきっかけは、視覚障害者から寄せられた「地デジのデータ放送は、自分たちにとって何の意味もない」という声。地デジでは映像に付随し、解説やテレビ番組表などが送