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ブックマーク / gendai.media (44)

  • 「Key」のゲームクリエイターが語る「他のひとには正常でも、自分にはバグって見える世界」(麻枝 准)

    麻枝准(まえだ・じゅん) 1975年1月3日生まれ。三重県出身。シナリオライター、作詞家、作曲家、サウンドプロデューサー。2021年、初小説狩り族の長』を上梓。 バグった脳で生きる正常なこの世界 「何をべたら、こんなネガティブな考え方をする人間になるのか」 初めて書いた小説が発売されて時間も経ち、結構な数の感想に目を通しましたが、そのひとつが印象的でした。小説の登場人物・十郎丸を指した言葉です。 実は、書いた自分にもわかりません。 なぜなら、自分自身がこんな人間だからです。 自分にとって、毎日は過ぎ去るものではなく、懸命に乗り越えなくてはならないハードルです。それは山のように高いです。普通の人であれば、数歩進めば訪れる明日が、自分にとってはクライミングのように手足を酷使して、乗り越え、ようやく迎えられるものです。 自分の時間は、何かに夢中になっていなくては流れてくれません。特に、仕事

    「Key」のゲームクリエイターが語る「他のひとには正常でも、自分にはバグって見える世界」(麻枝 准)
  • 西浦博教授が緊急報告 “五輪のリスク”議論の背後にある「最大の問題」(西浦 博) @gendai_biz

    5月下旬に新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が「パンデミックの状況で五輪をやるのは普通はない」と発言して以降、しばらくになります。 このセンテンスが広く知られる一方、私のような専門家目線では、カギとなる発言として「どのような状況で感染リスクが上がるのか、しっかり分析して意見するのが専門家の務めだ」という文が極めて重要であると考えています。 いまこそ、落ち着いてこの感染症のリスクと向き合うことが何よりも重要だと信じています。稿では、今回のことを契機にあぶり出された日の新型コロナ対策の根幹となる問題について、その質に触れつつ整理したいと思います。個人的には、以下に述べる問題点の改善は、今後、日が“科学技術研究の成果”を政策活用に結び付けられる国となるのか否か、そのカギを握るものとさえ考えています。 「政治」と「科学」の対立が煽られた経緯 最初に私の想いを述べますが、私は政府

    西浦博教授が緊急報告 “五輪のリスク”議論の背後にある「最大の問題」(西浦 博) @gendai_biz
  • だから言わんこっちゃない、LINE情報漏洩の深すぎる闇(山本 一郎) @gendai_biz

    7年前から指摘してきたのに 今回、朝日新聞・峯村健司さんらの報道で明らかになった、⽇国内で最も利⽤されているSNSLINE」の個⼈情報が、⽇国外である韓国のサーバーに暗号化されていない無防備状態格納されており、しかも再委託先の中国企業などがアクセス可能な状態だったという事件は、第一級の情報漏洩事案である可能性があり、安全保障上、極めて重大な損失を日の国家・社会に与えかねないものだと認識しています。 筆者は、LINEが設立に関与した一般財団法人情報法制研究所の事務局次長と上席研究員を兼任し、また、日の個人情報保護の枠組みについて研究を行ってきました。 LINE事件についても知り得る立場にあり、2014年ごろからこの問題について警鐘を鳴らしてきたつもりではありましたが、今回の一連の報道でようやく広く国民の知るところとなり問題視された件については、安堵と同時に忸怩たる気持ちを抱き

    だから言わんこっちゃない、LINE情報漏洩の深すぎる闇(山本 一郎) @gendai_biz
  • マンション「最上階」住民を悩ます「悪臭問題」の意外すぎる現実(坂田 拓也) @moneygendai

    マンションの最上階を買ったら「異臭」が… 分譲マンションの「悪臭」に悩まされた住人の裁判が、東京地裁で続いている。 調べてみると珍しい訴訟だが、実は同様の“被害者”が多いと見られ、判決次第では今後この訴訟が増える可能性がある。 16年8月、自営業の山田一郎さん(50代、仮名)が千葉県浦安市の新築マンションを購入した。 臨海地区の住宅街に建てられた10数階建て200戸を超える大型マンションは、大きな公園に隣接して環境がよく、上層階は眺望もいい。山田さんは、事業を兼ねて最上階の角部屋と隣室の2部屋を購入した。 「住みはじめると、バルコニーに出た時や、窓を開けた時に異臭を感じることがありました。ただそれは海が近いからと思っていました」(山田さん) 異臭の原因を知ったのは1年後のことだった。 住人でつくるマンション管理組合の理事に就いた山田さんは、組合理事らと共に「1年検査」のために屋上に上った。

    マンション「最上階」住民を悩ます「悪臭問題」の意外すぎる現実(坂田 拓也) @moneygendai
  • シリコンバレーと深センを回って判明「PDCAが日本の病の原因だ」(井上 久男) @gendai_biz

    シリコンバレーと深センを回って判明「PDCAが日の病の原因だ」 君たちは「決められない病」の患者か? 「決められない人は帰ってください」 いま筆者は、シリコンバレーでこの原稿を書いている。今年2月の訪問に続いて、またやって来た。今年3月末から4月初旬にかけては、有望なスタートアップ企業が集まる「紅いシリコンバレー」と言われる中国・深圳にも出向いた。 稿では、米国・中国の取材を通じて感じたことをお伝えしよう。 米中の最先端都市で立て続けに取材し、筆者が感じた共通項が2つある。それは「スピード」と「若さ」だ。とにかく経営の意思決定や現場での判断が素早い。それと、若い経営者と幹部社員が多い。 シリコンバレーのあるインキュベーションオフィスでは、「ゴキブリたれ!」と書かれた絵が張られていた。ゴキブリのように素早く動いて、しぶとく生きろというメッセージだ。中国の工作機械・ロボット関連の新興企業で

    シリコンバレーと深センを回って判明「PDCAが日本の病の原因だ」(井上 久男) @gendai_biz
  • 「まず、根性論を捨てる」日本柔道復活を成し遂げた、井上康生流「大改革」そのすべて(柳川 悠二) @gendai_biz

    「大奮闘」と言ってもいい記録をリオ五輪で残した日選手団。その躍進を支えたのは、柔道だった。4年前は金メダルゼロに終わった日柔道がなぜ復活を遂げたのか。「井上改革」その全容について、過去五度オリンピックを現地で取材している、ノンフィクションライターの柳川悠二氏が解説する。 ブラジル・リオデジャネイロの地で、日選手団は、史上最多だった2004年アテネ五輪の38個を抜く41個(金12、銀8、銅21)のメダルを獲得した。4年後の地元開催に向け、日のスポーツ界全体が活気づく結果だろう。中でもかつて〝お家芸〟だった男子柔道が復活を果たしたことが、この快進撃を支えた。 12年ロンドン五輪で、男子柔道は史上初めて金メダルがゼロに終わり、母国としての威信は失われた。立て直しを敢行したのはロンドン惨敗の責任を取る形で辞任した篠原信一氏(現タレント)に代わって監督に就任した、井上康生である。 筆者は4年

    「まず、根性論を捨てる」日本柔道復活を成し遂げた、井上康生流「大改革」そのすべて(柳川 悠二) @gendai_biz
  • グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ(小林 雅一) @gendai_biz

    社員の生産性を極限まで高めるには、どうすればいいのか――米グーグルが2012年に開始した労働改革プロジェクトの全貌が明らかになった。 社員同士のコミュニケーションを中心に、その仕事ぶりを徹底的に観察するワーク・モニタリングは、果たして功を奏したのだろうか? ●"What Google Learned From Its Quest to Build the Perfect Team" The New York Times, FEB. 25, 2016 プロジェクト・アリストテレスとは 上の記事によれば、米グーグル(持ち株会社に移行後の正式社名は「アルファベット」)は2012年に生産性向上計画に着手した。 この計画は「プロジェクト・アリストテレス(Project Aristotle)」と呼ばれ、同社の「人員分析部(People Analytics Operation)」によって実施された。 グ

    グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ(小林 雅一) @gendai_biz
  • 「自己肯定感」は恋人からこそ得られる!~あなたに「彼女ができる魔法」を教えましょう(二村 ヒトシ,川崎 貴子) @gendai_biz

    AV監督の二村ヒトシさんと、美人すぎる経営者・川崎貴子さんの人気対談シリーズ。今回の相談者Aさんは、28年間一度も、彼女ができたこともセックスをしたこともないという。一見なんの問題なさそうなAさんですが、二村さんと川崎さんはAさんが抱える矛盾に違和感を覚えます。その矛盾はいったいどこからくるのか? Aさんに彼女ができない理由は? 今宵も、二村さんと川崎さんが解き明かし、一人の男を幸せへと導きます(文・崎谷実穂/写真・瀬野芙美香)。 「28歳、童貞男子の素朴な疑問〜どうして僕には彼女ができないの?」はこちら。 決めたくない。けれど、決断できる人になりたい。 (渋谷のとあるスナックにて) 二村 今の生活の中で、一番譲れないことはなんですか? 営業A 仕事でしょうか。もっとできるようになりたいです。会社でも「できない奴」だって言われるので……。 二村 仕事ができるようにならないと、恋愛のことも考

    「自己肯定感」は恋人からこそ得られる!~あなたに「彼女ができる魔法」を教えましょう(二村 ヒトシ,川崎 貴子) @gendai_biz
  • テレビで大反響!あなたの「性格」たった20個の質問で見抜きます(書籍編集者 M) @gendai_biz

    たった20個の質問に答えるだけで、その人の「性格」のすべてが露わになると、いま話題の性格診断法「ディグラム診断」。ダマされたと思って、一度試してほしい。「驚くほど当たる…」と怖くなるはずだ。テレビ出演多数、『75.5%の人が性格を変えて成功できる』著者の木原誠太郎ディグラム・ラボ代表が解説する。 20問に答えるだけで「当の自分」がわかる!? 「20問の質問に答えてもらうだけで、その人の性格が客観的に詳しくわかる」 それが、僕らディグラム・ラボが研究・開発している性格診断「ディグラム診断」です。 「たった20問で、その人の性格のなにがわかるんだ」 「なにか怪しい占いか心理診断のたぐいなんじゃないか」 いえいえ、とんでもありません。ディグラム診断は、「エゴグラム(Egogram)」という性格診断法と膨大な数のアンケートデータを合体させて生まれた、「心理学×統計学」による性格診断です。37万人

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  • たった22名のデザイン・チームが生み出す、Appleの有り得ないまでのデザイン効率(坂井 直樹) @gendai_biz

    "デザインシンキング"の極端な成功例 昨年の話になるが、パリの高級セレクトショップ"Colette"でApple Watchが発売された時にAppleのデザイン・チームが珍しく勢揃いした写真が「Cult of Mac」にアップされていた。これまでほとんどメディアに露出することのなかったデザイン・チームの初めての集合写真だろう。この辺りもジョブズ亡き後の傾向の一つかもしれない。 かつて16名(退社した西堀晋もその一人だった)だったメンバーが今では22名に増えた。iPhoneiPad等の大ヒット商品の裏方にいたデザイナーたちだ。少数精鋭の方針とはいえ、これは異常なまでの少なさだ。 一般的に、大企業と呼ばれるような大手電機メーカーは100~200名のデザイナーを抱えている。サムスンなどは例外的に多く1000名と言われているので、Appleのように時価総額50兆円規模のメーカーとしては考えられな

    たった22名のデザイン・チームが生み出す、Appleの有り得ないまでのデザイン効率(坂井 直樹) @gendai_biz
  • 【沿線革命030】 上野東京ラインの「座れない」「混雑」「寝過ごし」問題を、「跳ね上げ式座席+ICカード」で解決() @gendai_biz

    【沿線革命030】 上野東京ラインの「座れない」「混雑」「寝過ごし」問題を、「跳ね上げ式座席+ICカード」で解決 阿部等(交通コンサルタント) 上野東京ラインの開業で山手線・京浜東北線の日一の混雑は大幅に緩和、上は3/12 8:12、下は3/16 8:13(東京新聞3/16付け夕刊より) 上野東京ライン開業により大幅な混雑緩和と利便向上が実現した一方、いくつかの新たな課題も生まれた。解決には「跳ね上げ式座席+ICカード」が有効だ。 ニュースとネットを賑わす上野東京ラインの話題 去る3月14日のJRグループを中心としたダイヤ改正は、ここ数年の中では大きなものだった。その前から当日・翌日に掛けて最も話題を呼んだのは、北陸新幹線の開業、次いで寝台特急「北斗星」(臨時列車としてしばらく継続)と「トワイライトエクスプレス」の廃止だった。 上野東京ライン開業への注目度はそれらに次ぐもので、比較的地味

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  • 横山禎徳【第1回】本物の「プロフェッショナル」が備えていなければならないものとは?(慎 泰俊) @gendai_biz

    「プロフェッショナル」の歴史と定義を辿る 慎泰俊:  尊敬するプロフェッショナルの方にその「仕事ぶり」を聞く連載。第6弾の今回は、マッキンゼー・アンド・カンパニーの東京支社長を務め、現在東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)の企画・推進責任者をされている横山禎徳さんにお話を伺います。まず、横山さんにお聞きしたかったのは「プロフェッショナル」とはそもそも何なのか、ということです。 横山禎徳: みんな「プロフェッショナル」って言葉をよく使っているけれど、定義を知って語っているのかな、といつも思うわけですよ。よく「プロになりなさい」とか言うじゃない。大企業で「君たちはプロになりなさい」と言っているが、そうなればなるほど会社に対する忠誠心は薄れるんですよ。プロフェッショナルとしての共感や連帯感が強くなり、組織に対する帰属心は二の次になっちゃうものだから。 だから、企業のトップ

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  • THE GUILD深津貴之【第3回】「UIで一番重要なのは、社長と飲み友達になって、ジャイアンの横いるスネ夫的ポジションをとること」() @gendai_biz

    THE GUILD深津貴之【第3回】「UIで一番重要なのは、社長と飲み友達になって、ジャイアンの横いるスネ夫的ポジションをとること」 オンライン学習サービスschoo WEB-campusとのコラボレーションで世の中に新しい価値を生み出そうと挑戦する「起業家たちの原点」を紐解くインタビュー企画。その第4弾は、「Toy Camera」や「TiltShiftGen」などのアプリなどを開発するUIデザイナー、「THE GUILD」代表の深津貴之さんをお招きしました。 第1回はこちらからご覧ください。 第2回はこちらからご覧ください。 ⇒授業の様子はこちらからご覧いただけます。 ヒットの秘訣は球数を打つこと — 深津さん個人のクリエイターとしてのお仕事についてもお聞きしたいのですが、UIデザインをする時に心がけていることやポリシーはありますか? 深津 専門家やヘビーユーザーのことはいったん忘れて、

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  • 平野未来 Cinnamon 共同創業者・CEO「新しいコミュニケーションでアジアの人々の生活を変える」(本荘 修二) @gendai_biz

    平野未来(ひらの・みく)さん Cinnamon(シナモン)共同創業者・CEO(最高経営責任者) 1984年浅草生まれ。お茶の水女子大学でコンピュータサイエンスを学び、東京大学大学院で修士を取得。在学中に情報処理推進機構の「未踏ソフトウェア創造事業」に採択され、そこで出会ったメンバーと2006年にネイキッドテクノロジーを共同創業。2011 年に同社をmixiに売却。2012年に Cinnamonを シンガポールに創業、2013年ベトナムに開発拠点を設立し、写真を軸としたプライベートコミュニケーションのためのスマートフォン・アプリを提供。現在は台湾でマーケティング中。 iTunesストア: koala - photo messenger これからが楽しみな素敵な女性起業家の方に経営コンサルタント・多摩大学客員教授の荘が話をうかがう連載の第二十二回は、二度目の起業でコミュニケーションのための

    平野未来 Cinnamon 共同創業者・CEO「新しいコミュニケーションでアジアの人々の生活を変える」(本荘 修二) @gendai_biz
  • 衝撃スクープ!フォークで刺されたはずの盲導犬オスカー「実は刺されてなんか、いなかった」日本中が激怒した事件に意外な新証言が……(週刊現代) @gendai_biz

    衝撃スクープ!フォークで刺されたはずの盲導犬オスカー「実は刺されてなんか、いなかった」日中が激怒した事件に意外な新証言が…… 「盲導犬オスカー刺傷事件」はあまりに大きな反響を呼んだ。しかし、3ヵ月が経った今も、犯人は捕まっていない。一体犯人はどこにいるのか。取材を進めるうちに衝撃の事実が浮かび上がってきた。 警察が隠していること 「もう、いいじゃないですか、その話は……」 盲導犬オスカーの近況について尋ねると、飼い主の近所に住む住人たちは、異口同音にそう答えた。その口ぶりは、まるで何か言いにくいことを隠しているようにも取れた。 今年7月、盲導犬オスカーが何者かに背中を刺されて大騒動となったのは、記憶に新しい。 埼玉県さいたま市に住む全盲の男性(61歳)が連れていたオスカー(オス・8歳)が被害に遭ったのは、男性が自宅を出て職場に着くまでの、通勤経路のどこかだと見られる。 「フォークのような

    衝撃スクープ!フォークで刺されたはずの盲導犬オスカー「実は刺されてなんか、いなかった」日本中が激怒した事件に意外な新証言が……(週刊現代) @gendai_biz
  • かつて「ネトウヨ界の大物」と呼ばれた男の孤独な末路(安田 浩一)

    ネット上で激しい誹謗中傷を浴びせていた人種差別主義者の「ヨーデン」と名乗る男。その正体を突き止めた安田氏は、実際に彼の住む福島県いわき市へ向かった。一枚の写真からついに居所を特定し、たどりついたドアの前で緊張で筋肉をこわばらせながらインターフォンを押すが…。『ネットと愛国』著者の戦慄のルポ、後編。(前編はこちら http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41046) 決め手となった1枚の写真 今年1月5日。この日も私はいわき市内で聞き込みを続けていた。だが、歩いても歩いても、彼の所在はわからない。人物像だけで住所を「当てる」ことは難しい。 しかもその段階において男が犯罪者であるという確信を持っていたわけでもないので、通常の事件取材とは違い、聞き込みするにあたっても最低限のプライバシー配慮をせざるを得ない。捜索は困難を極めた。 途方に暮れていた時、一通のメールが

    かつて「ネトウヨ界の大物」と呼ばれた男の孤独な末路(安田 浩一)
  • 「中年のネトウヨ」ヨーゲン、逮捕から本人特定までの一部始終(安田 浩一)

    手錠を解かれた男は被告人席に座ると、傍聴席を見まわした。男の視線が最前列に座る私を捉える。その瞬間、「おっ」という感じで照れたような表情を顔に浮かべた後、彼はなぜか私に向けてちょこんと頭を下げた。私も合わせて軽く会釈する。 それが私たちにとって二度目の"対面"だった。 9月17日、宇都宮地裁栃木支部(栃木県栃木支部)。被告人の罪名は商標法違反、私電磁的記録不正作出、同供用である。 福島県いわき市に住む自称ホームページ製作業の男は、マイクロソフト社のソフト「オフィス」や「ウィンドウズ」の認証コード(プロダクトキー)を販売するサイトを開設していたが、その際、同社のロゴを無断でサイトに使用したことにより、6月16日、まずは商標法違反で逮捕された。 また、その後の調べにより、男が販売していたプロダクトキーは、すべて違法に入手したものであることも発覚する。 男はマイクロソフト社製のソフトをダウンロー

    「中年のネトウヨ」ヨーゲン、逮捕から本人特定までの一部始終(安田 浩一)
  • ソニーをダメにした全員実名「5人の男」たち 環境が悪いのではない。組織は常に「内側」から腐る(週刊現代) @gendai_biz

    かつては世界中のファンが憧れ、心を躍らせた「SONY」の4文字。いまやその栄光はどこにも見る影がなくなってしまった。ソニーを蝕んでいったのは、他でもなくソニー内部の人間たちだった。 大赤字の「戦犯」 「ソニーがここまで凋落してしまったのは、完全に『人災』です。今の幹部の大多数は、真剣に10年、20年先のソニーのあるべき姿を考えているとは到底思えません。このままだとソニーは当に取り返しのつかないことになるという危機感が、彼らには足りない」 こう嘆くのは、ソニー元幹部だ。 9月の会見で、'15年3月期の連結決算が2300億円もの赤字となる見通しを発表したソニー。2年連続の最終赤字を計上することが決定的になったが、さらに会見では'58年の上場以来、初の無配に転落することも明らかになり、株主の怒りと失望を買った。 今、ソニーは史上最悪と言える状況に立たされている。そのなかで、会社を立て直すべく先

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  • 「お前が悪い!」「ウソをつくな!」名門企業どうしがシステム開発を巡って法廷闘争 野村證券vs.日本IBM 感情ムキ出し「33億円」の大ゲンカ(週刊現代) @gendai_biz

    「お前が悪い!」「ウソをつくな!」名門企業どうしがシステム開発を巡って法廷闘争 野村證券vs.日IBM 感情ムキ出し「33億円」の大ゲンカ そこまでするか、と首をかしげずにはいられない。誰もが知る有名企業同士が繰り広げる相互批判、暴露、醜聞の蒸し返し……。異例の喧嘩の裏には、どうしても負けられない「事情」があった。 まず野村が訴えた 子供の頃、喧嘩には暗黙のルールがあった。相手が泣いたら止める、血が出るようなことはしない、顔は殴らない。 大人であればなおさらのはずだが、野村證券と日IBMという名門企業が法廷の場で争う大人の喧嘩には、そうしたルールはまったく通用しないようだ。 互いが互いを徹底的に批判し、完膚なきまでに叩きのめそうとする大ゲンカが今、展開されている。 「野村がIBMに委託したシステム開発プロジェクトが頓挫したことがきっかけで、野村が被った損害として約33億円という巨額の支

    「お前が悪い!」「ウソをつくな!」名門企業どうしがシステム開発を巡って法廷闘争 野村證券vs.日本IBM 感情ムキ出し「33億円」の大ゲンカ(週刊現代) @gendai_biz
  • 神戸新聞の「号泣県議」スクープと地域報道の役割を黙殺した主要メディア(牧野 洋) @gendai_biz

    地方発の世界的「エンタープライズスクープ」 兵庫県の「号泣県議」が全国的な注目を集めている。政務活動費で不透明な支出を指摘され、記者会見で号泣した野々村竜太郎県議(7月11日付で辞職)のことだ。 そもそも野々村氏の不透明支出問題が明らかになった発端は何だったのか。私は当コラム執筆のために国内紙だけで5紙を購読しているが、どの新聞を読んでも「~ということが分かった」「~ということが明らかになった」などとしか書かれておらず、雲をつかむような思いだった。 ネットで調べると神戸新聞のスクープであるらしかった。確かに、他紙が何も報じていないなか同紙は6月30日付の夕刊1面に続いて、7月1日付朝刊の1面でも大々的に報じている。これでも裏づけとしては不十分なので、神戸新聞に直接問い合わせてみたろころ、「当社のスクープであることに間違いありません」という返答を得た。主要メディアは神戸新聞のスクープという事

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