6月2日:橋下の表記間違いを訂正し、ついでにタイトルも変え、勧告にある時効に関する解説も少し追加しました。誤記に関する読者のご指摘に深く感謝します。 前回では、2007年の第一次安倍内閣の際の首相発言が、友好諸国と欧州議会における日本への「性奴隷問題での提言決議」に至り、重い内容の欧州議会の決議を詳しく解説した2008年の論考を再録しておきました。 そこでは、「慰安婦」問題だけでなく、20世紀のアジアでの戦争における日本の外国人強制労働への、きっちりとした責任を全うしない日本政府の不作為状態が続けば、次には国連での勧告決議になることを指摘しておきました。これは当時の安倍晋三首相が、日本国家へもたらしたまごうことなき「負の功績」でした。これほど日本社会の名誉を傷つけた戦後の首相はありません。大きな日本の恥です。 ところが、第二次安倍政権では、それを上塗りする安倍首相の「侵略の定義は決まってい