古民家、保存より再生 日本の伝統…地域ときずな (1/4ページ) - MSN産経ニュースかやぶき屋根、かまど、大黒柱…。古い日本家屋が減り続ける一方、保存より活用に重点を置く取り組みが広がっている。その暮らしには、現代社会が失いつつある地域社会のきずなの重要性もみえてくる。コレクティブハウス 東京都世田谷区。東急世田谷線の２両電車がゆっくり走る住宅街の一角に２０～４０代の男女７人が住む築１５０年の古民家がある。それぞれ個室を持ちながら台所や風呂、トイレを共用している。２０畳の大広間があり、縁側に面した庭も広い。「松陰コモンズ」と名付けられたコレクティブハウス（共同住宅）だ。 個室は昭和以降増築した比較的新しい部分だが、大広間などは日本家屋らしい貫禄（かんろく）がある。昨年４月から住んでいる公務員、奥山竜一さん（３２）は「大黒柱は関東大震災で少し傾いたと聞きました」と話す。冬はすきま風が冷たいが、不便さも受け入れて暮らす。 庭では、住人が友人を呼んでバーベキューをやることも。「
