世紀の大発見!? 昨年(2017年)、対馬でカワウソが発見されたとの一報が入りました。 カワウソ学者の誰も予想していないことが起こったうえ、そのカワウソは健康そのものに見え、筆者は絶句しました。さらに、発見の一報を受けた筑紫女学園大学の佐々木浩教授らによる現地調査によって糞が採取され、足跡も発見されたことから確実にカワウソが生きていることがわかり、本当に驚きました。 なにがそんなに衝撃的なのかと言うと、日本に棲んでいたカワウソ、つまり「ニホンカワウソ」は1979年に高知県で目撃されたのを最後に我々の前からは姿を消し、2012年には環境省が絶滅を宣言している動物なのです。 ではなぜ、ニホンカワウソは絶滅したのでしょうか? その理由としては明治から昭和初期にかけて、毛皮の利用だけでなくカワウソの肝が結核に効くとされ、国内消費のために乱獲され数を大きく減らし、さらに戦後の農薬の誤った利用・廃棄が
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