ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (11)

  • 電子出版ははたして儲かるのか?(1): たけくまメモ

    結論から書けば、今後よほどのことがない限りは儲からないと思います。「トントンにする」だけなら、不可能ではないと考えますが、投下資金と回収のバランスを取るまでには、しばらく時間がかかるでしょう。しかしそれでも、出版界は、電子出版に活路を見いだすしかないというのが俺の考えです。 電子出版といえば、今、俺の周囲では多くの会社や個人作家が参入機会をうかがっていますが、そちらのほうが儲かるから、参入したがっているというわけでもないようです。「紙の」はジリ貧の一途なので、このまま座して死を待つくらいなら、いっそ電子出版に進出して、儲かるかどうかは後で考えたい、というのが実情に近いのではないでしょうか。溺れる者藁をもつかむ、です。 「紙マンガ」の現状はいよいよすごいことになっております。多くのマンガ雑誌は、かりに単行がそこそこ出ていても、雑誌の赤字が単行の利益を大幅に上回っているという状態がもう数

    okemos
    okemos 2010/07/11
  • 学生にお金を払う大学: たけくまメモ

    先日Twitterで、現代美術家の村上隆氏が、大学准教授でマンガ評論家の伊藤剛氏と、「最近の大学生」をめぐって議論していました。ちょっとタイムラインの彼方に消えてしまっていて引用するのが大変なのでしませんが、俺の記憶で書かせてもらうと、村上氏が「最近の大学生は自主性がなく、社会常識が乏しくて、仕事を頼もうとしても使い物にならない」みたいなことを言ってて、伊藤くんが「自分の学生時代を振り返ってもこんなものだった。」と反論(?)をされていたところに、俺が横から割り込んで、しばらく俺と村上さんとで議論になったことがありました。その部分の俺のツィートを、少しだけ引用してみます。 ◆ ●@takashipom @goito 村上隆氏のツィートに伊藤剛君が返信する形で教育論議が続いている。村上さんは「今の大学生は社会常識がなっていない」と嘆き、伊藤君は「自分の若い頃を思い返せばこんなものだ」と返すのだ

    okemos
    okemos 2010/06/23
    こないだ米国アニメーション史の本(http://amzn.to/cn2yJX)を読んで、ディズニーの偉さを知った所だったのでブクマ。それまでは碌に知らないまま、ディズニーについてはちょっと良くないイメージを持っていたよ。
  • 都条例「非実在青少年」規制問題について: たけくまメモ

    えー、ネットですでにご存知の方も多いと思いますが、この2月24日に、東京都議会で「青少年健全育成条例」の「改正案」が出され、この中に「非実在青少年」の性的描写を取り締まろうという条例が入っていて、それがこのまま黙っていたら議会を通過してしまいそうだというので、大騒ぎになっています。 この問題については、わざと議論の余裕を持たさずにスピード採決に持ち込もうとするかのような動きがあり、「イメージを取り締まる」という前代未聞の条文は、拡大解釈による恣意的な運用が懸念されていまして、表現の自由に抵触する重大な結果をもたらす危険があります。 この問題につき、すでに明治大学准教授・藤由香里さんから詳しい経緯の報告と、条例の危険性を訴える見解が出されています。京都精華大学でも、昨日の教授会でこの問題が取り上げられ、マンガ学部を擁する大学としての、公式な反対声明を出すことで議論がまとまりました。 藤

    okemos
    okemos 2010/03/11
    ロリよりバイオレンスの私としては、規制が通った事により過激化したロリに対抗するため都知事直轄として警告なし発砲が認められた非実在青少年保護部隊と過激武装ロリ集団「まだ赤くない3月」による抗争を希望。
  • それでも出版社が「生き残る」としたら: たけくまメモ

    http://www.apple.com/jp/ipad/ ↑appleiPad」公式 ついに噂のiPadの全貌が公開されて、ネットもマスコミも上を下への大騒ぎであります。ここに来て、すでに報道されているアマゾンのKindleをはじめ「電子出版」を普及させるための役者(インフラとデバイス)が出揃った感があります。日ではまだ普及以前の段階ですが、昨今の出版不況を脱出するための突破口は、もはや電子出版しかないというのは、衆目の一致するところではないでしょうか。 さて、かねてから電子出版による「個人出版支援」に力を入れているアマゾンやアップル、ソニー(の米国法人)といった企業は、自社と出版契約を結んだ著者に対して、「印税35%を支払うぞ、いやうちは50%支払う、それならうちは70%だ」という具合に、「印税率競争」をヒートアップさせて著者を引き込もうとしています。日では印税率は通常8~10%

    okemos
    okemos 2010/01/30
    狭い意味での「文章の質」ではない、広い意味でのQuality Control、あるいは保障の為の出版社。
  • 「町のパン屋さん」のような出版社: たけくまメモ

    「町のパン屋さん」のような出版社ができないだろうかと、考えるのである。どこの町にも一軒くらいは「こだわりのパン屋」があるだろう。家族経営で、石窯で焼いた手作りパンを売っているような。宮崎駿の『魔女の宅急便』に出てくるグーチョキパン屋とか、そんな感じだ。ご主人が奥でパンを焼き、奥さんが店に立ってパンを売る。奥さんが身重になると、女の子をバイトに雇って店番を頼んだりして。 事業規模はとても小さい。売り上げも微々たるものだが、旦那と奥さんと生まれてくる子供が生活できるのなら、それで十分である。お客さんは町の住民に限定されるので、奥さんの対人会話能力が店の生命線である。うまく行けば、ただパンを売るだけではなく、地域のコミュニティセンターとして機能することもある。こうなれば、町の店舗の理想であろう。 パン屋さんでなくとも、八百屋さんでも魚屋さんでも、地域に密着した独立型店舗ならなんでもいいと思われる

    okemos
    okemos 2009/07/19
  • うひー: たけくまメモ

    いやもう忙しいなんてもんじゃない。 大学はぼちぼち前期授業終了なんですが、ギリギリまで講義の準備に追われそうです。で、夏休みに入ったらすぐに回収した課題の採点作業がある。一方、夏コミに向けて「マヴォ」の編集作業が追い込みで、事務所を借りて事務機器を運び込んだり光ファイバー引いたりしなければなりません。事務所の公式サイトの開設準備もあります。 それに加えて産経新聞のコラム原稿とか、休み期間中のオープンキャンパスの準備とかもろもろあって、結局夏休みなんかあってないようなものです。 いい加減、テンパッてきています。『ヱヴァ』もあと3回くらい見ようと思って居るんですがなかなかその時間がない。実は昨日、新宿に行って少し時間ができましたので、バルト9ってシネコンに行ったのですが、1時間前なのに夕方4時半の回はすでに満席でした。公開3週目でこれですから、大ヒットと言っていいでしょうね。 当はヱヴァのエ

    okemos
    okemos 2009/07/12
    エヴァ、俺もバルト9で観ましたが、大ヒットなんですか。おめでとうございます。でも、30周年リバイバル上映のガンダムはガラ空きでした。皆さん、今週はガンダムⅢめぐりあい宇宙編なので、観にいってください。
  • 祝・『北国の帝王』初DVD化!: たけくまメモ

    ←北国の帝王 [DVD] 今日、町田のヨドバシでDVD売り場に行ったら、『北国の帝王』(ロバート・アルドリッチ監督、1973年)のDVDが新盤コーナーに並べてあり、雷に打たれたごとくに衝動買いしました。この映画、俺が48年の人生で見た中で、一番面白かった映画です。もちろん感動したとか感心した映画ならたくさんあるんですが、問答無用で面白かった映画を一選べと言われたら、迷わずこれにします。 高校時代にテレビの洋画劇場で出会って以来、ビデオやLDが出るたびに即買いしまして、何度見返したかわかりません。ところが、DVDがなかなか出なかったんですよ。洋盤も探したんですが、アメリカのアマゾンを検索してもありませんでした。 最近ではすっかり諦めてしまって、半年くらいDVDの新盤チェックを怠っていました。そしたらちゃっかり出てやがんの。ヨドバシで発見した瞬間に心の中で悲鳴をあげてしまいましたよ。油断も隙

    okemos
    okemos 2009/03/10
    町山さんの映画特電 http://www.enterjam.com/tokuden.html の第59回で取り上げられている映画だね。でもまさかたけくまさんがこの映画をそんなに好きとは。
  • リアル「バクマン」な話: たけくまメモ

    そういえば確定申告の受付ってもう始まっているんですよね。 しまった。何にもやってない。昔、一瞬青色申告やろうと思ったことがあったんですが、結局面倒くさいからずっと白色申告です。それも文筆家は5割までは必要経費が認められるってんで、アバウトに5割経費で。一応領収証も保存しているんですけどね。面倒臭いから整理もしないで段ボールにぶち込んでます。 それでも、今のところ税務署から何も言って来たことがないので、まあ、これでいいのかなあと。 今年は4月から大学の給料が入りますし、厚生年金とかにも入るので、この俺が生まれて初めてのサラリー生活ですよ。なんとまあ。しかしこの不景気ですから、将来どうなるかはわかりませんけどね。 精華大学では多摩美とは別の講義も持ちますんで、今、それのシラバスをヒーヒー言いながら作っております。通年の講義なので、なんとか30コマ分作らなければなりません。このあたりの話は、まだ

    okemos
    okemos 2009/02/21
    たけくまさんが、楽しそうでうれしい。
  • 同人誌『マヴォ』の表紙が完成しました: たけくまメモ

    印刷したら色味が若干異なってしまうかもしれませんが、だいたいこんな感じです。イラスト担当の丸山薫さんには、「ワイマール時代のドイツみたいな雰囲気でお願いします」とだけ注文しました。あとはキャラも色も全部丸山さんにお任せしたところ、素敵な絵があがってきました。 しかしこの絵は暗部の階調表現がキモですから、印刷屋泣かせかもしれないです。同人印刷は色校が出ないそうで、こりゃ運を天に任せるしかありませんな。 丸山さんには参考になればと、フリッツ・ラングが1922年に監督したサイレント映画『ドクトル・マブゼ』のDVDをお貸ししました。でも参考にしたのは雰囲気だけで、すべて丸山薫の世界になっております。以下は、表紙と一緒に丸山さんが送ってくださったイラスト設定です。 絵のタイトルは"エニグマ・ダムプフ"。 蒸気式暗号送信タイプライター"エニグマ・ダムプフ"は、 入力された文字列を暗号化して空中に送出す

    okemos
    okemos 2008/12/01
    すばらしい表紙ですね。
  • パンダとポニョ(1): たけくまメモ

    日はまず『カンフー・パンダ』について書きたいと思います。先日、俺はこの作品について「見る気が起きない」ということをうっかり書いてしまいましたが(→★)、その後いろいろな人から「結構面白いですよ」とのご指摘があり、思い切って見ることにしました。 結論から言えば、見てよかったです。映画として面白かったことはもちろんですけど、それ以上に、『ポニョ』という作品を考えるうえでも『カンフー・パンダ』は見ておいてよかったと思いました。どういうことかといいますと、あらゆる側面から考えて、『パンダ』と『ポニョ』は正反対の場所に位置する作品だと思うからであります。 かつてレオナルド・ディカプリオが記者会見の席上、自分が出演した映画の話そっちのけで『千と千尋の神隠し』を絶賛したことがあります(横にいたスピルバーグ監督まで『千尋』を絶賛)。このときのレオ様の言いぐさが 「まるで別の惑星で作られた映画を見ているか

    okemos
    okemos 2008/08/09
    id:yukitanuke さん。名前で客を呼べる監督はたしかにハリウッドにも色々いますが、宮崎駿レベルで好き勝手な映画を作ってる人はいないって事でしょう。彼らも少なくともハリウッドの中に納まるように妥協している。
  • 『電波男』の文庫本: たけくまメモ

    電波男 (講談社文庫 ほ 34-1) 今さらなんですが、田透くんの『電波男』の文庫が講談社から出ております。俺、これに解説文書いているんですけど、町田のタイ料理屋で打ち上げ事会やったのが先月半ばですのに、ここで紹介するのをうっかり忘れていました。田くん、講談社のOさん、ごめんなさい。 このについては、これ以上俺からあーだこーだ言うこともないんですけど(解説読んでください)、久々に田透くんに会ったら、なんだか偉く悩んでいたので、そのことを書いてみたいと思います。 悩みというのは、『電波男』が出たことで、彼は念願の署名ライターになれたわけなんですけど、作家としての彼には『電波男』『喪男(モダン)の哲学史』のようなオタク・ルサンチマン評論家としての顔と、『円卓生徒会』『イマジン秘蹟』のようなライトノベル作家の顔がふたつあるわけなんですね。 で、『電波男』が彼の出世作であることは間違いな

    okemos
    okemos 2008/07/04
    本田氏、モテてないようで何より(笑) ラノベをおっさんオタクが読まないかどうかはともかく、若いラノベ読者が「電波男」を読まないのかどうかはちょっと興味がある。護身が必要ない人達なのかどうかに。
  • 1