ジェラルド・カーティス: 今の日本がやるべきことは、「菅さんにはリーダーシップがないから、早くリーダーを替える」ということではありません。誰が総理大臣になっても、新しいidea、新しいvision、そして新しい政策を実現する戦略、努力、エネルギーがなければ、いくらトップの顔を替えてもよくなりません。 ideaを生み出すためには、短期的な対策と長期的な対策の両方が必要です。今の菅政権の優先順位ははっきりしないし、経済政策も社会政策も外交政策も、どこに向かっていけばいいのかという国民への説明、説得が感じられません。 昔、フランクリン・ルーズベルト大統領は"kitchen cabinet"といって、政府の人間ではなく、自分が信用する知識人たちを呼んで、自由に討論して新しい政策を探り出しました。今、日本の政治家にはこういうことが必要なのですが、官僚の言うことも聞かない、外の人たちの知恵も借りないな
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