ラモン・カンパーヨはその著書『たった7日間でどんな外国語でも話せるようになる!』でこの本のタイトル通りのことを主張している。 しかし、同書をよく読むと、1日1時間、7日間で合計7時間の学習に入る前におよそ650語の基礎単語の暗記表を作る作業が必要だ。この暗記表の作成にも当然時間がかかるわけで、仮に第1日目に暗記表の作成を終えることができれば、7日間という日数は変わらなくても7時間という学習時間は必ず超えることになる。 カンパーヨの言う「話せる」というのは短期間の観光旅行で必要な会話ができるという意味らしい。なるほどこのレベルであれば、短期集中型の学習でもそのレベルに行けるだろう。ただ、基礎単語と必要最小限の文法を暗記して記憶に定着させることがたった7日間でできるのかどうかはわからない。 たった7日間でどんな外国語でも話せるようになる! ギネス記録保持者が教える「超記憶術」/ラモン・カンパー