日本の天皇は126代も続いている理由を憲政史家の倉山満さんは、男性のみを天皇にする制度で安定的に継承されてきたと説明する。安閑天皇は姉妹2人を皇后にし、徹底して女系で天皇の血を継いでいった。しかし子供に恵まれず、弟が継いだ。倉山氏は女性天皇論は男女平等とは関係なく、女系は最後の手段と指摘する。文中の事件は必ずしも事実とは限らず解釈の余地があると説明する。 なぜ日本の天皇は126代も続いているのか。憲政史家の倉山満さんは「中国の皇帝は、あらゆる中国人に権利があったので、王朝交代が頻発した。これに対して日本の天皇は『男性排除の原理』によって、安定的に継承されてきた」という――。※本稿は、倉山満『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。 ■皇族の数は、多すぎても少なすぎても困る 第二十二代清寧天皇から第二十三代顕宗天皇、第二十五代武烈天皇から第二十六代継体天皇への皇位継承