電子書籍出版 電子出版 アカシック ライブラリー アゴラブックス
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MSXが誕生してからもうすぐ32周年。『1チップMSX』からも早10年、今となっては入手も困難となったMSXですが、それでもネットなどでMSXの存在をはじめて知り、本体とソフトをぜひ手に入れたいと思う人も少数ながら居るようです。春は若者が新しいことにチャレンジする季節、無理もありません。誰だMSXは新しいことじゃないって言った奴。 しかしMSX初心者にとっては、なにしろ「はるか昔のパソコン」なのですから、勝手が違い過ぎていろいろ訳がわかりません。そこでスロット&スプライトではあえて「今どきMSXに興味を持ってしまった幸せな人たち」のお役に立つべく、ポイントや豆知識を散りばめていきたいと思います。熟練者の方も改めて色々と思い出すこと請け合いです。 まずはバックナンバーからこの記事を見てください。 今すぐMSXゲームが欲しくなった人のための入手ガイド2015 ネットで調べるといろいろな中古ショ
■YMOと同じ音源を家庭でも(10万円くらいで) ヤマハといえば何を思い浮かべますか? バイク? 楽器? いやいやMSXユーザーたるもの「ヤマハはLSI開発メーカーだ」とか言って周囲をドン引きさせなきゃですよ。今回はヤマハのMSXへの取り組みを通してMSX発展の歴史の秘密に迫ります。さて、言うまでもなくヤマハはMSX本体も販売しておりました。なかでも中軸になるYISシリーズはMSXの初期の頃より独特の存在感を放っていました。その大きな理由はサイドスロットと呼ばれる、普通のMSXカートリッジよりもちょっと大き目のカートリッジを挿して機能拡張することができることにあります。 ↑写真左:代表的な機種である『YIS604/128』はその名の通り大容量RAM128KBのMSX2。これにFDDを拡張しアプリソフトをカートリッジスロットに挿している。見えないけど左側面にFMシンセサイザーユニット『SFG
誰だ、黒歴史とか言った奴は! さて、前回ではMSX誕生にまつわる話を紹介しましたが、これはMSX30年史の中でもほんの初期にすぎません。今回は、その後に起こったMSXの歴史を(かなり強引に)まとめて説明しましょう。 ■MSXの全盛期といえるMSX2規格 1983年に誕生したMSX規格(以後MSX1)は、当時のパソコンとしては相応に頑張った仕様ではあるのですが、ゲーム専用機であるファミコンとの比較ではやはり表現力に乏しかったことは否めません。全世界共通規格だけに最大公約数的にならざるをえず、どうしても「入手が安定した部品」、「枯れた部品」で構成せざるを得ませんでした。また、なんだかんだで最後は急いで策定せざるを得なかった面もあり、当時の“御三家PC”などと比べオリジナリティが出せていませんでした。もちろんスロットにいろいろと拡張機器をさせば個性的になっていくのですが… ※御三家=NEC、シャ
週アスPLUS読者のみなさん、週アス本誌に4回にわたって連載された『スロット&スプライト』は読んでくれたかな? 「1ページじゃ物足りないよ!」と激おこぷんぷん丸なアナタも、「MSXって何それ?おいしいの?」というアナタも、これからちょっとコアでディープなMSXワールドに招待するのでしばらくおつきあいくださいませ。 ↑週アス本誌連載に登場したMSXたち(の一部)。左上から時計回りにカセットデッキ内蔵のサンヨー『PHC-33』、2万9800円で発売された松下電器(当時の社名)のFS-A1、フロッピーディスクドライブ内蔵のソニー『HB-F1XV』、アンテナでテレビに表示できたカシオ『MX-101』。 ■そもそもMSXってなんぞや? MSXとは何かというと、簡単に言えばパソコンの規格なのであります。いまから30年前のパソコン業界というのは、メーカーごとに独自の規格のパソコンを作っていて、それぞれに
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