「仮想化」といえば、古くは「Virtual PC」あたりを筆頭として、さまざまな分野で使われている技術。異なるアーキテクチャのコンピュータを用意する手間を省けるとか、1台のコンピュータで複数台分の仕事をさせられるとか、いろいろと利点はある。ただし、コンピュータの処理能力とストレージとRAMは、やたらと食うが。→連載「軍事とIT」のこれまでの回はこちらを参照。 イージス戦闘システムの仮想マシン化 民生分野では、さまざまな分野で仮想化技術が当たり前のように使われている。では、軍用コンピュータはどうか。こちらにも事例がある。それが、第498回でチラリと触れた、VAWS(Virtual Aegis Weapon System)。その名の通り、イージス武器システム(AWS : Aegis Weapon System)の機能を仮想マシンの上に載せてしまったものだ。 第498回でVAWSに言及したのは、