エアコンにおけるインバータ搭載は、エアコンの省エネ化を行うにあたり最も効果の見込める施策です。しかし、インバータを搭載すると電源側へ高調波発生やノイズの影響が懸念されるため、やみくもに搭載すればよいというものではありません。特に中国や欧州では、インバータが発生する高調波に対して厳しい規格があり、インバータ搭載時のコストアップが課題となって、インバータエアコン普及の障壁となっているのが現状です。そこでダイキン工業では、高調波抑制を低コストで行える電解コンデンサレスインバータの開発を積極的に行っています。 どのような取り組みを経て開発に至ったのか、強みはどのような所にあるのか。テクノロジー・イノベーションセンターの田口主任技師が語ります。 電解コンデンサレスインバータは、文字通り電解コンデンサを用いないインバータです。インバータの直流部分に搭載する平滑コンデンサにはある程度の静電容量が必要とな