バインダージェット式金属3Dプリンターとは 簡単にバインダージェット方式の金属3Dプリンターをご紹介いただけますでしょうか 飯塚氏:バインダージェット方式は、金属粉末を造形エリアに敷き詰めバインダーと呼ばれる接着剤を噴出して形を整え、焼結炉で焼き固めることで造形する方式です。金属3Dプリンターではありますが、粉末状の金属を造形する粉末冶金分野の中に位置づけられる技術でして、MIM(Metal Injection Molding:金属の射出成型)の類似性のある技術として注目されています。MIMもバインダージェット方式もともにバインダーを使用し、造形して、焼結するというプロセスをもっている為、既存の焼結のノウハウが活かせる技術です。 MIMとバインダージェット式金属3Dプリンターとの 違い 粉末から形を作り、焼結して完成品にするというプロセスはMIMもバインダージェット方式の3Dプリンターも共
米Siemens Digital Industries Software(シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア、以下シーメンス)とリコーは、バインダージェット(BJT)方式の金属3Dプリンティング(付加製造)に向けたソリューションの開発で協業する。リコーは、アルミニウム(Al)合金を使用したBJTプロセスの効率を向上させ、量産が可能な造形システムを製品化する(図)。 * Siemens Digital Industries Softwareのニュースリリース BJTによる3Dプリンティングは、機械加工や鋳造では不可能だった複雑な形状の金属部品の製造が可能なため、今後の需要増加が見込まれる。リコーのBJT技術は、工業用インクジェット印刷のヘッド技術を応用しており、複雑な形状の部品を安定して製造できるという。シーメンスが持つ積層造形固有のオペレーション管理ノウハウを生かし、量産に対応
エアコンにおけるインバータ搭載は、エアコンの省エネ化を行うにあたり最も効果の見込める施策です。しかし、インバータを搭載すると電源側へ高調波発生やノイズの影響が懸念されるため、やみくもに搭載すればよいというものではありません。特に中国や欧州では、インバータが発生する高調波に対して厳しい規格があり、インバータ搭載時のコストアップが課題となって、インバータエアコン普及の障壁となっているのが現状です。そこでダイキン工業では、高調波抑制を低コストで行える電解コンデンサレスインバータの開発を積極的に行っています。 どのような取り組みを経て開発に至ったのか、強みはどのような所にあるのか。テクノロジー・イノベーションセンターの田口主任技師が語ります。 電解コンデンサレスインバータは、文字通り電解コンデンサを用いないインバータです。インバータの直流部分に搭載する平滑コンデンサにはある程度の静電容量が必要とな
ダイキン工業はこれまで、モータやポンプ、フィルタ、インバータ回路など、エアコン関連の要素技術を独自に開発してきた。そしてついに、エアコン制御の中枢部といえるインバータ回路に使う半導体までも自社で開発することに踏み切った。TIC インバータ技術グループで新たな半導体開発プロジェクトに携わる外山浩昭氏、中山智子氏、宮島孝幸氏、篠原規将氏にお話を伺った。 ――ダイキンにとって新分野のプロジェクトということですが、まず皆さんの経歴を教えて下さい。 篠原:私は2020年4月に入社し、空調のオプション機器の開発をしていました。前職は半導体開発メーカーにいたため、2023年1月にインバータ技術グループに異動し、カスタムマイコン開発のチームリーダーとして業務を進めているところです。 中山:私は2023年1月に入社したばかりですが、カスタムマイコン開発の全体マネジメントを担当しています。もとは電機メーカーで
冷媒を圧縮して循環させる部品で、豊田自動織機はハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)向けに幅広い製品を用意する。(写真:日経Automotive) 同社は2022年7月8日、電動コンプレッサーの生産能力を2023年度までに1000万台へと引き上げると発表した。2021年度の実績は500万台で、わずか2年で倍増させる。 今回の決定は、電動車市場の拡大によって需要が高まっていることへの対応だ。「2019年度に立てた計画では2025年度に年産1000万台としていたが、受注状況を分析すると2023年度には1000万台を超えてくることが分かった」(同社コンプレッサ事業部事業企画部副部長の村上正史氏)という。 同社および調査会社の予測では、電動コンプレッサー市場の世界規模は、2021年度の1000万台から2023年度には2000万台へと拡大する。市場拡大の背景にあるのは、電動コンプレッサーの使わ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く