「崖の上のポニョ」を観ました(109シネマズMM)。 宮崎駿曰く「アンデルセンの「人魚姫」を今日の日本に舞台を移し、キリスト教色を払拭して、幼い子供達の愛と冒険を描く」。そんな映画であるような気もしますが、同時に大きくタガが外れた老人の狂気が濃縮された一本であるようにも思えます(詳しくは皆様も劇場で確認してみたら良いと思います)。 宮崎駿という人は、一貫して「クローズドなコミュニティ」を描いてきた人であると思います。「風の谷」に暮らすナウシカ、「炭鉱町」で暮らすパズー(その後は海賊船)、エボシが長を務める「たたら場」、そして千尋が奇しくも労働する事となる「湯屋」。クラリスが幽閉されている「カリオストロ公国」も、単位で言えばコミューンと言って差し障りは無いでしょう。 今回の「崖の上のポニョ」でも、小さな漁師町が舞台となっていて、やはりそこだけで完結した世界として描かれています(大型スーパー的