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2008年8月2日のブックマーク (4件)

  • 2008-07-28

    「崖の上のポニョ」を観ました(109シネマズMM)。 宮崎駿曰く「アンデルセンの「人魚姫」を今日の日に舞台を移し、キリスト教色を払拭して、幼い子供達の愛と冒険を描く」。そんな映画であるような気もしますが、同時に大きくタガが外れた老人の狂気が濃縮された一であるようにも思えます(詳しくは皆様も劇場で確認してみたら良いと思います)。 宮崎駿という人は、一貫して「クローズドなコミュニティ」を描いてきた人であると思います。「風の谷」に暮らすナウシカ、「炭鉱町」で暮らすパズー(その後は海賊船)、エボシが長を務める「たたら場」、そして千尋が奇しくも労働する事となる「湯屋」。クラリスが幽閉されている「カリオストロ公国」も、単位で言えばコミューンと言って差し障りは無いでしょう。 今回の「崖の上のポニョ」でも、小さな漁師町が舞台となっていて、やはりそこだけで完結した世界として描かれています(大型スーパー的

    2008-07-28
  • 『光る風』完全版について - 編集長ノート

    僕が小学館クリエイティブで、企画・編集した 山上たつひこ『光る風』について 「なにが完全版なの?」という質問がたくさんあったので、 書いておきます。 ・「少年マガジン」連載時に掲載されていた扉絵(単行初収録)をすべて収録。 連載のとき、とても評判の高かったものです。 連載第一回目のカラーページ(扉)も収録しました(驚きますよ)。 ・改竄されてた「ネーム」を元に戻し、そこへ新たに著者によるチェックをしてもらいました。 ・ページの都合上のためなのか、「見開き」のものが1ページになっていたものがいくつかあったので、それを元通りにしました。 ・原(少年マガジン)を参照したところ、なんとページ抜けもあったため、 これを正しました。 ・コマがトリミングされていたものもいくつかあったため、これを元通りにしました。 もし後生、『光る風』を評論されるなら、このが“テキスト”になるでしょう。 定価は25

    『光る風』完全版について - 編集長ノート
    onanieCEO
    onanieCEO 2008/08/02
    これは買わねばなー
  • ポニョについて - welcome to the pavilion of daydream

    観てから5日ほど経過。宮崎駿という人は、国民的作家であることを完全に引き受けてしまったんだなあ、というのが現在の感想です。ポニョ人面魚だし、おかあさん観音様だし、おとうさんフジモトだし、妹が矢野顕子で、海は北斎で、トンネルはオルフェウス、ポニョ津波に乗るの図は相変わらずオデュッセイアとジェイムス・ジョイスのナウシカアだし、全編マジックリアリズムでワーグナーで童謡で、でもそんなことどうでもいいと言わんばかりに仲良くカップラーメンべてるし・・・。どれだけシュールなんだか、気が知れないけれども、極めつきは、男の子の名前が宗介、これは漱石の『門』の宗助から来ていて、漱石の宗助は崖の下に住んでいるけど、5歳の宗介は崖の上に住んでいるんだと、そんなやるせない話ってあるでしょうか。監督は漱石を読み耽り、ワーグナーを聴いていたそうです。それだけ肥大した自我を抱えた作家という怪物が、どんな思いで子供と遊び

  • Amazon.co.jp: マガジン WOoooo (ウォー) ! Z 2008年 09月号 [雑誌]: 本