便利なものをちゃんと便利に使うのはむずかしい。 携帯電話が出来て、いつでも連絡がとれるようになったのは便利だ。「近くまで来たけど、どこ?」と、細かい場所を言わなくても待ち合わせできるようになったのは便利だ。 だけど、仕事でちょっとしたことで、大して考えもせず、知ってる人「もしもし? アレってどこにあったっけ?」とか簡単に聞いて解決させることは、そもそも必要な情報のありかが共有されていないのを、相手の作業に割り込みを入れることで解決させている。そして、また同じように聞くだろう「アレってどこ?」と。 メールが使えて、文章で相手に自分の用件を伝えることができるのは便利だ。出すほうは出したいときに出し、読むほうは読みたいときに読む。 だけど、情報共有のためと称してプロジェクトメンバ全員が入っているメーリングリストへ登録され、1日に100通を越えるメールが飛ぶが、自分が関係する情報は1%以下という状