何ヶ月か前ですが、ROBAST というソフトを公開しました。ROot BAsed Simulator for ray Tracing の略です。主には宇宙線望遠鏡の開発者を対象とした、光線追跡 (ray tracing) のソフトです。ROOT に慣れている人であれば、誰でも簡単に使えると思います。 ▲ 大気 Cherenkov 望遠鏡で使われる光学系の例。球面の分割鏡で放物面を形成。 鏡とレンズと遮蔽の 3 要素からなり、ROOT の geometry library を使うことでかなり自由な光学の simulation をすることができます。Geant4 optical と機能として被っているんですが、向こうは使いこなすのが面倒なのと、Geant4 って誰でも使えるわけではないので、ROOT で簡単に使えるというのは大きな利点です。Geant4 ってちょっと大げさなんですよね、光線追跡