投資用アパートの企画・管理を行う「TATERU(タテル)」が、顧客が銀行融資を受ける際、預金などの資産が十分にあるよう偽装する「見せ金」と呼ばれる不正を提案していたことが3日、分かった。シェアハウスを巡るスルガ銀行の不適切融資でも横行していた。審査書類の改ざんに続き、問題の類似性が改めて鮮明になった。 8月にタテルと契約した男性が共同通信の取材に証言した。「頭金を用意できない」と審査への懸念を担当者に伝えると、「500万円を無利子融資する」と持ち掛けられた。西京銀行(山口県周南市)とは別の銀行口座に預金があるかのように見せかける手はずになった。