フリーランスで気候変動の顧問を務めるロベルト・ホグラン氏によると、カーボンクレジットの大半は二酸化炭素の除去というよりも、森林伐採をしないなどの「回避」という形で購入されているという。 ホグラン氏は二酸化炭素除去の世界市場を監視するプラットフォーム「cdr.fyi」の共同創設者でもある。ブロック社も含め、上場企業は400万トン以上の二酸化炭素排出権を購入しているが、そのうち現在までに除去されたのはわずか2%にとどまる。だが、ホグラン氏は、心配の種は必ずしもそこではないと言う。 「今日カーボンクレジットを購入する一番の理由は、今すぐできるだけ大量の二酸化炭素を除去することではない。技術革新を促進し、まだ若い業界を支援して、将来のニーズに応えられるよう成長させることだ」とホグラン氏は説明する。「ベンチャー企業からカーボンクレジットを事前に購入することで、史上初の施設が建設され、実証試験を行うこ