「『ダイヤモンド』『婚約指輪』という言葉で連想するブランド名は?」と質問して一番おおく返ってくる答えは、おそらく「ティファニー」だろう。1837年創業の高級宝飾店の名は日本人の間にもすっかり浸透している。 1999年シアトル州で創設された「Blue Nile」はまだ日本での認知度は低いが、米国のダイヤモンド市場でティファニーに次いで2位のシェアを占めている。ティファニーと異なるのは、Blue Nileは実店舗をもたず、おどろくべきことにECサイトだけで運営していることだ。 「ダイヤモンドをインターネットで買おうとする客なんていない」という業界の予想を裏切って、顧客の獲得に成功。2000年代初期にドットコムバブルが崩壊し、新興のECサイトが軒並み倒れていく中にあっても、徹底した経営の効率化で生きのこり、宝石を扱うECサイトでは並ぶものがない存在になった。2012年から日本への発送を開始し、サ