今日の日本での生活が、歴史的にも、他の国と比べても、豊かで安全なものであることを頭では理解しているのに、実際には安心を感じていないのはなぜなのか? 「安全なのに安心できない」という人びとの気持ちを社会心理学の観点から解説したスゴ本!。 今回は、dankogai風に始めてみました。 文章はとても読みやすく、2,3時間で楽に読み通すことができます。 章ごとのポイントが明確で、理解しやすい書き方になっていると思います。 主張を過度に一般化することを控え、仮説は仮説としてはっきり提示する著者の態度にも好感が持てます。 以下に概要をまとめます。 第1章 安全さえ確保できていれば安心を確保できると素朴に考えている企業や行政部門は多いが、「安心」は「安全」と違う。 「リスク認知研究」とは、科学技術や人間の諸活動、自然現象などによる事故や災害をどのように 認識しているのか、あるいは、生命や健康、財産を失っ