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krugmanに関するoptical_frogのブックマーク (489)

  • クルーグマン「再び,経済学では古きは新しい」

    Paul Krugman, “In Economics, Old Is New Again”, December 12, 2013. 再び,経済学では古きは新しい by ポール・クルーグマン /The New York Times Syndicate 『ワシントン・ポスト』のマイク・コンツァルが,経済学の教授法についてすごくいいところを突いていた.ポール・サミュエルソンが1948年にとってたやり方に戻るべきなんじゃないか,と彼は言う.1948年とは,サミュエルソンが有名な教科書の第1版を執筆した年だ――まずはマクロ経済学を,そのあとでミクロ経済学を,という順番で解説は進む.コンツァル氏の説明によると,こうすることで学生は現実についてよりよい視座が得られるんだそうだ.結局のところ教えられる事項は同じであっても,順番によってちがってくるというわけだ. 1つ付け足しておきたい.サミュエルソンがこ

    クルーグマン「再び,経済学では古きは新しい」
  • クルーグマン アンチ・ソーシャル・ネットワーク

    Paul Krugman, “The Antisocial Network“, The New York Times Op-ed, April 13, 2013 ビットコインの荒馬を乗りこなすのは、ここ数週間の経済界最大の話題だったけど、確かに面白かったね。二週間足らずの間に、この「デジタル通貨」の価格は3倍以上になった。かと思えば、数時間で50%以上も下がった。まるで突然ドットコム・ブームの時代に戻ったみたいな感じ。 このジェットコースターの経済的な意義は、基的に皆無だった。でもビットコイン騒動は、人々がいかにお金を誤解しているか、特に、お金を社会から切り離したいという欲望にいかに惑わされるか、についての有益な教訓になった。 ビットコインって何だろう?オンライン取引の方法として説明されることもあるが、それ自体は、オンラインのクレジットカードやPayPal取引の時代には、なんら新しいもの

    クルーグマン アンチ・ソーシャル・ネットワーク
  • クルーグマン 金のサイバー足枷

    Paul Krugman, “Golden Cyberfetters“, The New York Times, September 7, 2011 ここ数ヶ月、ビットコインというある種の私的なサイバー貨幣を創造する試みついて、たくさんの人が私に感想を求めてきた。そして今度は、ブルームバーグ・ニュースのアレクサンダー・コワルスキが、ジェームズ・スロウィッキーのビットコインに関する論文について知らせてくれた。非常に面白い論文だ。 ビットコインに対する私の最初の反応は、「それって何が新しいの?」って感じだった。電子的に支払を行う方法なんていくらでもあるし、実際、従来の貨幣制度のかなりの部分はすでに仮想化していて、ドル紙幣のような緑の紙切れじゃなくて、デジタルな会計処理に頼ってる。でも、違いがあることもわかった。ビットコインは、仮想通貨の価値を緑の紙切れとの換算で固定する代わりに、サイバー通貨の

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  • クルーグマン「《真理》を手にしてる人間に証拠なんて必要かね?」

    Paul Krugman, “Who Needs Evidence When You Have ‘The Truth’?,” Krugman & Co., December 12, 2013. 《真理》を手にしてる人間に証拠なんて必要かね? by ポール・クルーグマン PARESH/The New York Times Syndicate 「ECB・ウォッチャー」ウェブサイトでは,欧州中央銀行 (ECB) のチーフエコノミスト,ピーター・プラートのスピーチを「混乱を招く」と評して伝えている(LINK).ただ,ここにはべつに混乱するようなことはなかったりする――なにかわかりかねるものがあるとしても,そのありかは状況の根っこにある政治経済なんだ. スピーチから察するに,プラート氏は完全に道理の判った経済学者らしい.おそらく,ECB にいる彼の同僚も多くがそうなんだろう.ECB 総裁のマリオ・ド

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  • クルーグマン「ケーザイガク語を学ぶ」

    Paul Krugman, “Learning to Speak Economese”, December 6, 2013. ケーザイガク語を学ぶ by ポール・クルーグマン STAVRO/The New York Times Syndicate いまここにあるのは,コミュニケーションの問題だ. 実のところ,大半においてこれは事実じゃない.経済政策をめぐる議論の大半には,世の中の仕組みに関する現実の論争が関わっている.ときに,そうした論争は賢明なものだったりもする.たとえば,量的緩和の効力をめぐる議論なんかがそうだ.でも,ときにはバカな論争もある.たとえば,連銀は通貨を毀損しているのか,みたいなやつだ.でも,そういうバカ論争もやっぱり現実の何事かをめぐるものだ. ただ,こういう議論には,経済学者どもの言葉の使い方から生じる混乱っていう,追加のレイヤーを加えなくちゃいけない.実に多くの場合に

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  • クルーグマン「オバマケアが改善すればするほど怒り狂う共和党」

    Paul Krugman, “As Obamacare Improves, Republicans Just Become More Enraged,” Krugman & Co., December 4, 2013. オバマケアが改善すればするほど怒り狂う共和党 by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate HealthCare.gov はずいぶんマシになってきた.Amazon.com ほど見事に動いてはいない――でも,思い出そう,政府は主として人々にお金を与えようとしている――保険に助成金をだそうとしている――んであって,なにかを売りつけようとしてるわけじゃない.だから,すぐさま商業的なサイトほど見事な稼働をみせなくてもかまわない. ただ,舞台裏ではいまだに深刻な問題がある――保険会社への情報伝送の問題だ.ただ,同サイトもす

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  • クルーグマン「ケインズ氏と現代人」

    [Paul Krugman, “Mr Keynes and the moderns,” VoxEU, June 21, 2011; PDFバージョン] 【イントロ】 ケインズの『一般理論』は75歳をむかえた.このコラムでポール・クルーグマンは,ケインズ一般理論の洞察と教訓の多くが今日でもなお意義をもつものの,その多くが忘れ去られていると論じる.マクロ経済学者と政策担当者の多くは,今日の危機に昔ながらの謬見を当てはめている.「痛みに耐えればよくなる」という一派が処方したいんきち薬が見るからに失敗するなかで,ケインズの考えが復活をとげるかもしれない. ここでお話をする招きをいただいたことを光栄に思います.まして,ぼくにはその資格がおそらくないでしょうから,なおのことそう思います [1].さて,なんといってもぼくはケインズ学者ではありません.いかなる種類であれ,まじめな思想史研究者ではありません

    クルーグマン「ケインズ氏と現代人」
    optical_frog
    optical_frog 2013/12/05
    その後,PDFバージョンを追加しておきました.(ページのいちばん上にリンク)
  • クルーグマン「技術的なごたごたはあるけど,オバマケアはきっと成功するだろう」

    Paul Krugman, “Despite Glitches, Obamacare Likely To Succeed,” Krugman & Co., November 29, 2013. 技術的なごたごたはあるけど,オバマケアはきっと成功するだろう by ポール・クルーグマン /The New York Times Syndicate アメリカの HealthCare.gov 論議についてこれまで書いてこなかったけど,理由は単純で,言うべきことがなかったからだ.この騒ぎは政策の問題をめぐるものじゃない:保険取引がうまく機能しているあちこちの州の状況から,適正価格医療保険法の基礎構造はまともに機能できるのがわかっている.今回の件は,政策の問題じゃなくて,オンラインでの実装をめぐる問題だ.信じられないおそまつぶりで,オバマ大統領の評判はひどく下げるヘマではある. この改革の未来を左右する

    クルーグマン「技術的なごたごたはあるけど,オバマケアはきっと成功するだろう」
  • クルーグマン「間違ってたときにすべきこと」

    Paul Krugman, “What to Do When You’re Wrong,” Krugman & Co., November 29, 2013. 間違ってたときにすべきこと by ポール・クルーグマン 評論家の Barry Ritholtz がこの前,オンラインの文章で思い出させてくれたように,通貨毀損とインフレを警告する例の公開書簡がでてから3年目を迎えた.この書簡は,連銀の量的緩和政策が悲惨な帰結をもたらすだろうと警告していた.あからさまに間違ったわけだ. それに,この書簡をいま読み直してみると,執筆陣はいったいどういう経済モデルを念頭においていたのか,不思議になってしかたない.著者たちはこんな風に書いてる:「計画されている資産購入は,通貨毀損とインフレのリスクを冒している.また,この政策によって,雇用推進という連銀の目的が達成されるとも思えない」 じゃあ,拡張せずしてイ

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  • クルーグマン「連銀を監査せよなんてひどい話だ」

    Paul Krugman, “Auditing the Fed is a Terrible Idea,” Krugman & Co., November 29, 2013. 連銀を監査せよなんてひどい話だ by ポール・クルーグマン /The New York Times Syndicate 『ワシントンポスト』の経済評論家のマイク・コンツァルが,先日いいコラムを書いてる.「連銀は監査を受けるべき」というランド・ポール上院議員の提案がダメな考えである理由について書かれたコラムだ.一読をおすすめする.ここでは,補足を書いておきたい. 要点はこれだ:民間銀行を監査するってことなら,ぼくらはどんな意味か知ってるよね――預金者のお金を無駄にしていないか,そのお金で過度のリスクをとってしまっていないか確かめるってことだ.でも,連銀は限定的な目的をのぞいて投資事業なんてしちゃいない.連銀があるのはお金

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  • クルーグマン「フランスを気に病む理由なんかないよ」

    Paul Krugman, “No Reason to Fret About France,” Krugman & Co., November 22, 2013 フランスを気に病む理由なんかないよ by ポール・クルーグマン Colin Delfosse/The New York Times Syndicate まずは大事なことから:フランスにはいろいろ問題がある.失業率は高い.とくに若者の失業率が高い.多くの小企業は苦しんでいる.人口は高齢化が進みつつある(ただ,ドイツも含む他の多くの国ほどではない). でも,ぼくが見つけられるどんな尺度で見ても,フランスは欧州の基準で言われるほどひどくは見えない.国内総生産はだいたい危機以前の水準にまで回復してるし,財政赤字はかなり小さく,中期的な債務状況にはまったく懸念がない.それどころか,長期的な債務状況は,フランスの隣国たちと比べて,かなり良好だ

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  • クルーグマン「欧州で緊縮政策の否定」(他)

    Paul Krugman, “In Europe, a Repudiation of Austerity Policies,” Krugman & Co., November 22, 2013. 欧州で緊縮政策の否定 by ポール・クルーグマン HAGEN/The New York Times Syndicate 欧州中央銀行の金利引き下げから,大きな緊張がでてきた.理事会は分裂して,多くのドイツ経済学者たちは抗議している.例によって,議論はもっぱら,「あの怠惰な南欧の連中がフリーライドしている」という受け取り方をめぐるものになっている. この前『フィナンシャル・タイムズ』に掲載された記事によると:「金融週刊誌 WirtschaftsWoche のチーフエコノミストによる論説は,この決定をフランクフルトに拠点を置く新たなイタリア銀行による絶対命令」と評した」んだって. なんでイタリア人ど

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  • クルーグマン「フランスの格下げはイデオロギーによるもの」

    Paul Krugman, “France’s Ideological Downgrade,” Krugman & Co., November 15, 2013. フランスの格下げはイデオロギーによるもの by ポール・クルーグマン Richard Perry/The New York Times Syndicate さて,スタンダード&プアーズがフランスの信用格付けを格下げしたわけだけど,ここから何がわかるだろう? 答え:「フランスについては大してわかんない」 格付け機関は,国の支払い能力について特別な情報なんてもちあわせちゃいない――とくに,フランスみたいな大国についてはなおさらだ.この点は,いくら強調してもしたりないくらいだ.S&P はフランスの財務状況について内部知識をもちあわせてたりするのかな? いいや.国際通貨基金なんかよりもすぐれたマクロ経済モデルをもってたりする? いやいや

    クルーグマン「フランスの格下げはイデオロギーによるもの」
  • クルーグマン「欧州に必要なのは穏やかなインフレだ」

    Paul Krugman, “What Europe Needs Now Is Moderate Inflation,” Krugman & Co., November 15, 2013. 欧州に必要なのは穏やかなインフレだ by ポール・クルーグマン AMMER/The New York Times Syndicate 欧州のインフレ問題:それは,低すぎるってこと 実のところ,穏やかなインフレは現代経済にとっていいことだ.理由は2つある――1つは需要にかかわり,もう1つは供給にかかわる. 需要の方について言うと,インフレは金利のゼロ下限問題を弱めてくれる:名目金利はマイナスになりようがないけれど,穏やかなインフレが予想に定着しているかぎり,実質金利の方はマイナスまで下がりうる. 供給の方について言うと,インフレは名目賃金の下方硬直性の問題を軽減してくれる:人々は賃金切り下げを要求したり受

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  • クルーグマン「アメリカの医療改革はコストにも関わらず民間保険会社を制度に入れている」

    Paul Krugman, “U.S. Health Reform Keeps Insurance Companies in the Mix, No Matter the Cost,” Krugman & Co., November 8, 2013. アメリカの医療改革はコストにも関わらず民間保険会社を制度に入れている by ポール・クルーグマン 「それ以外の進捗はどうかね?」GABLE/The New York Times Syndicate ルーズベルト・インスティテュートに先日よせたオンラインの論説で,経済評論家のマイク・コンツァルが言ってることは,適正価格医療保険法 (Affordable Care Act) の複雑さをもたらしてる根っこの要因について言うべきことの大半を網羅してる.適正価格医療保険法がややこしいために,さらに目下の技術的問題がでてくるはめになっている.基的に,オ

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  • クルーグマン「ドイツの政策が経済の足枷になっている」

    Paul Krugman “Germany’s Policies Become an Economic Anchor,” Krugman & Co., November 8, 2013. ドイツの政策が経済の足枷になっている by ポール・クルーグマン Djamila Grossman/The New York Times Syndicate ドイツがお怒りだ.アメリカ財務省に激怒してる.財務省から出た「半期国際経済政策・為替レート政策報告書」では,ドイツのマクロ経済政策がいかに世界経済に影響を及ぼしているかについて,否定的なことをいくつか述べている.ドイツの当局に言わせると,この報告書は「理解に苦しむ」そうだ――妙な言いようじゃないか.だって,率直で簡明なことこの上ない報告書だもの. うん,そうだね.合衆国がアンジェラ・メルケルを盗聴したのは言い訳のしようもない――でも,それはこの件とな

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  • クルーグマン「信用の妖精さんと小人さんを反駁」

    Paul Krugman, “The Confidence Fairy and Gnome, Debunked,” Krugman & Co., November 1, 2013. 信用の妖精さんと小人さんを反駁 by ポール・クルーグマン Eirini Vourloumis /The New York Times Syndicate 悲しいと言えば悲しいことではあるけれど,これから半世紀たった頃に世間がぼくについて覚えていることは――世間がなにか覚えているとして――主に「信用の妖精さん」なんじゃないかと思う.これと平仄を合わせて論議のギリシャ化を反駁する試みをまとめるなら,こう指摘してみてよさそうだ.ああいう恐怖譚は,どうやら妖精さんと関連した一群のキャラクターたちを持ち出しているらしい.それは,信用の小人さんたちだ. 世間に広まってるおはなしは――連銀前議長アラン・グリーンスパンからオ

    クルーグマン「信用の妖精さんと小人さんを反駁」
  • https://webspace.princeton.edu/users/pkrugman/Currency%20regimes.pdf

  • クルーグマン「全力で事態を悪化させるグリーンスパン」

    Paul Krugman, “Alan Greenspan, Doing His Best to Make Things Worse,” Krugman & Co., October 25, 2013. 全力で事態を悪化させるグリーンスパン by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate 『ワシントンポスト』のコラムニスト,スティーブン・パールスタインがアラン・グリーンスパンの新著を読んでこんなことを発見してる.この前FRB議長は,彼の在任中におきたひどい事態のあらゆることになんら責任がないと思っている――しかも,金融危機への解決策に彼がもちだしてるのが,案の定,政府を小さくすることだ. パールスタイン氏が言及していないけれど,ぼくが重要だと考えていることがある.それは,グリーンスパン氏が議長を退いてから残している見事な実績だ――

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  • クルーグマン「ウソだよ,くそったれなウソだ」

    Paul Krugman, “Lies, Damned Lies,” Krugman & Co., October 25, 2013. ウソだよ,くそったれなウソだ by ポール・クルーグマン 先日,フォックス・ニュースのコメンテータのショーン・ハニティが自分の番組で《物のアメリカ人》による実話を特集した.適正価格医療保険法のせいでいかに苦しめられているかという体験談だ.そこで,モンタナ知事ブライアン・シュヴァイツァーのために働いたこともあるエリック・スターンは,冴えた考えを思いついた:実際にハニティ氏のゲストたちを呼んで,詳しい話を聞くことにしたんだ. 当然ながら,スターン氏が『サロン』に書いた記事によれば,オバマケアのせいでコストが跳ね上がって,従業員のレイオフを余儀なくされたと主張したビジネスマンは,いま4人の従業員を雇っている――つまり,オバマケアは彼の事業になんら影響をもたらし

    クルーグマン「ウソだよ,くそったれなウソだ」