今回で、記事の数がちょうど百になりました(一覧は除く)。 元々「読書感想文」は、ホームページにおいて日記の一部として、ごくたまに書いていたものです。ある程度形式を決めて、定期的に更新するようになったのは、ブログに移行した二〇一一年五月以降のことでした。 取り上げるのは新刊でも話題の本でもないので、時流から外れ、のんびりしたペースで楽しんで書くことができました。尤も、そのせいで、たった百の記事を書くのに何年もかかってしまいましたが……。 僕にとって読書遍歴を晒すのは、それなりに勇気のいることです。読書好きであれば、どんな本を読んでいるかで、センスや好み、その人との相性が凡そ分かってしまうからです。いわば過去の恋人の特徴をこと細かく描写するようなもので、悪趣味の誹りを受ける可能性もあるでしょう。 とはいえ、僕の記事が、誰かの快適な読書の助けにならないとも限りません。 そう前向きに考え、しばらく