理系女子なぜ少ない? 東北大院・大隅教授が米研究書翻訳 大隅さんが翻訳を手掛けた「なぜ理系に進む女性は少ないのか?」 東北大大学院医学系研究科の大隅典子教授(52)=発生発達神経学=が、自然科学の分野に女性が少ない理由について欧米の科学者らが検証した洋書を翻訳した。理系の女性がまだまだ少ないのは日本も同様で、大隅さんは「国内でも本格的な検証が必要ではないか」と指摘している。 大隅さんが訳したのは「なぜ理系に進む女性は少ないのか? トップ研究者による15の論争」で、米心理学協会が2007年に発刊した。 論争は05年、当時の米ハーバード大学長による「数学と科学において最も高いレベルの脳力を示すのは男性」との問題発言に端を発する。同国の発達心理学者であるS・J・セシ氏とW・M・ウイリアムス氏が編さんに当たった。 欧米の認知科学、発達心理学、行動神経内分泌学などの専門家による15編の考察を収