環境省は19日、福島県二本松市の一般家庭で使用されたストーブ用の薪(まき)の焼却灰から、一般廃棄物として処理が可能な基準(1キロ・グラム当たり8000ベクレル)を大幅に上回る、1キロ・グラムあたり4万3780ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。 同省は、福島県を含む8県102市町村に対し、薪ストーブ灰の肥料への利用自粛などを求める通達を出した。 薪はいずれも、東京電力福島第一原子力発電所事故以前から長期間、二本松市内の民家2軒の庭に置かれていたという。昨年11月に住民からの問い合わせを受けて、国の福島除染推進チームが調査したところ、燃やした薪から高い値の放射性セシウムが検出された。煙を6か月間一日中浴び続けたとしても、推定年間追加被曝(ひばく)量は0・0105ミリ・シーベルトにとどまる程度という。