全国農業協同組合連合会(JA全農)石川県本部は30日、金沢市と同県野々市市の系列小売店2店で8月、ネズミ駆除剤などに使われる薬剤「ワルファリン」が混入した精米210キロが販売されたと発表した。生産元の異なる、問題のない精米とまぜて74人に販売しており、全員に薬剤入りの精米が渡ったかは不明。現時点で健康被害は確認されていないという。 ワルファリンは赤色で米粒大。血液凝固防止剤にも使用される。石川県本部は「混入量は分かっていないが、継続的に摂取しない限り健康被害が生じる可能性は低い」としている。 同本部によると、薬剤混入が確認されたのは、2011年産「ほほほの穂」で、羽咋市の農家が生産した。はくい農協(羽咋市)が石川県本部を通じ、玄米の状態でJAグリーン金沢店(金沢市)とAコープ富奥店(野々市市)に出荷。店頭で精米され、今月9~24日に別の農家が生産したものと合わせて販売された。