ナイジェリアのメディアなどによると、ナイジェリアの著名作家、チヌア・アチェベ氏22日までに病気のため米ボストンの病院で死去した。82歳。死亡日時や詳しい死因は不明。「現代アフリカ文学の父」と呼ばれ、ノーベル文学賞の有力候補と言われた。 30年、ナイジェリア南部オギディ生まれ。出身民族のイボ人に伝わる口承文学を題材に、西欧の価値観と伝統的なアフリカ社会との葛藤や、アフリカの政治状況を主題とした小説を多く発表した。代表作は「崩れゆく絆」(58年)や「神の矢」(64年)など。07年に英文学賞、ブッカー国際賞を受賞した。 90年に交通事故で下半身がまひし、治療のため米国に移住していた。(共同)