ファイル共有ソフト「ウィニー」開発者の金子勇(かねこ・いさむ)氏が6日夜、病気のため東京都内の病院で死去した。42歳。栃木県出身。葬儀・告別式は近親者のみで執り行う。 茨城大を卒業後、茨城大大学院博士課程を修了。ソフト開発実績を評価され、2002年1月に東大大学院情報理工学系研究科助手に採用された。同年にウィニーを開発し、インターネット上で無料公開。ユーザーらから熱狂的な支持を受けた。 ウィニーを公開して映画などの違法配信を助けたとして、著作権法違反ほう助罪に問われ、一審京都地裁で有罪判決を受けたが、09年10月に大阪高裁は逆転無罪判決を言い渡した。 11年12月に最高裁が検察側の上告を棄却し、確定した。