『息子が殺人犯になった コロンバイン高校銃乱射事件・加害生徒の母の告白』わかりやすい原因などない、という現実 コロンバイン高校銃乱射事件。1999年4月20日、コロンバイン高校の学生2人が無差別に発砲を行い最終的に自殺、教師1人と生徒12人が死亡し、24人が負傷した傷ましい出来事だ。発生から15年以上が経った今なお学校銃乱射事件の代名詞的存在とされるのは、犯人であるエリックとディランがそれぞれ卒業を間近に控えた、18歳・17歳の少年だったという若さだけが理由ではない。 2年以上をかけて準備されていた計画の周到さ。そして、何百人もの生徒たちでにぎわう昼時のカフェテリアを爆破するという残虐な構想。計算ミスや完成度の低さにより爆弾は不発に終わったものの、実際の被害を遥かに上回るその計画の大きさは、人々の間に驚きと恐怖の渦を巻き起こした。 言うまでもなく、この事件を題材にして過去に多くの本が書かれ
シリア内戦が始まってから18歳未満の少女が結婚する「児童婚」が急増している。少女たちの苦境に難民生活が追い打ちをかける。(編集委員・大久保真紀) 大粒の涙がほおをつたう。「結婚は、私の子ども時代を壊した」。深緑のベールをかぶったシリア難民の少女(17)は絞り出すように言った。 ヨルダンの首都アンマンから北東約40キロの街、ザルカ。モスクの隣に、子どもや若者を支援するセンターがある。その一室で、少女は7カ月の娘ガザルちゃんを抱きながら語った。 シリア北部ラッカの出身。15歳のとき、5歳上の床屋の男性と結婚した。内戦が始まって3年がたっていた。夫は父の親類。父が申し出を受け入れ、少女は学校をやめた。 「結婚のことを何も理解していなかった。生活は、すべてが難しかった」。婚家の家族は計20人。料理やそうじを任された。姑(しゅうとめ)につらくあたられ、夫は暴言を吐き、暴力を振るった。 実母の理解を得
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