パーソナルデータのデータベースは、「個人ID+多数の属性値」というレコードの多数集まったものです。 属性値には購買した品物、特定の場所の滞在履歴や移動履歴、評価した商品(映画など)があります。 個人IDを消して匿名化していても、少数の属性値が攻撃者に知られるだけで、個人識別ができてしまいます。稀(rare)な属性値が知られると非常に危険です。 こういった直感をモデル化して数量的に評価した話です。
パーソナルデータのデータベースは、「個人ID+多数の属性値」というレコードの多数集まったものです。 属性値には購買した品物、特定の場所の滞在履歴や移動履歴、評価した商品(映画など)があります。 個人IDを消して匿名化していても、少数の属性値が攻撃者に知られるだけで、個人識別ができてしまいます。稀(rare)な属性値が知られると非常に危険です。 こういった直感をモデル化して数量的に評価した話です。
位置情報の匿名化が誘発する濡れ衣現象 中川裕志 東京大学 情報基盤センター 1. 濡れ衣の被疑 ビッグデータの有効な利用を巡る議論が活発になされている.しかし,個人に係わる情 報である場合,ビッグデータ利用において個人特定をできることがプライバシー保護の観 点から問題であることが指摘され,プライバシー保護データマイニングの分野で匿名化手 法の研究が進んだ.一方,個人が自身に直接関係しない情報で否定的な事情を疑われるこ と,すなわち濡れ衣の被疑はこれまで見過ごされてきた問題であろう.以下では,このよ うな問題意識から匿名化と濡れ衣の関係について考察する. 1.1 濡れ衣の被疑の実例:人名検索 個人 A が濡れ衣を着せられるとは A 以外の人の犯罪行為を A の犯罪とみなされてしま うことであり,法律的には冤罪ということである.だが,濡れ衣を着せられなくても,濡 れ衣の被疑は潜在的にもっと多
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