21世紀の大国・ブラジルの近代史 ブラジルという国はGDPは世界9位(2016年度)であり、天然資源や工業部門で世界経済に占める割合は大きなものがあります。 日本人の移民の歴史も長く、3世や4世の日系人が日本で就職するケースも多く、人的な結びつきも強い国です。 にも関わらず、ブラジルの歴史というのはあまりにも馴染みがありません。 今回はブラジルがポルトガルから独立した1822年から20世紀までの歴史を、全4回に渡って追っていきたいと思います。 1. 独立の英雄・皇帝ペドロ一世 本国に反旗を翻したポルトガル皇太子 ブラジルは長い間、ポルトガル帝国の海外戦略の中心でした。 植民地ブラジルがあげる富の量は本国よりも大きかったし、ナポレオン戦争中はポルトガル王室はブラジルに避難しており、1815年から1821年の間、ポルトガルの首都はリオ・デ・ジャネイロにありました。 クリオーリョ(南米に生まれ育
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