化合物の性質を表す指標として様々な「記述子」が開発されてきたことを「RDKitにおける記述子の扱い方をリピンスキーの法則を通して学ぶ」という記事で説明しました.今回とりあげる極性表面積(PSA)も,分子記述子の1つになります. この記事ではPSAの定義と計算法から,トロポジカルPSAというPSAを低コスト計算で推定したものを紹介します.PSAとTPSAはほとんど同じものとして扱われがちですが,その歴史的背景や特徴を知っておくことで,実際に運用していく際に役立つ場面があると思います. トポロジカル極性表面積のオリジナル文献は次の論文になります.参考にしてください.「Fast Calculation of Molecular Polar Surface Area as a Sum of Fragment-Based Contributions and Its Application to th
![トポロジカル極性表面積は計算コストの低い推定PSA](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/12a00c2396d0724d5f59e05387cd478eb00ad6cc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffuture-chem.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2018%2F09%2Ftpsa-01.png)