連作障害 同じ作物を同じ場所で連作すると、多くの場合作物に病気や栄養障害などの障害が発生する。これを「連作障害」という。新たに開墾して作物を作る場合には、その作物に対する病害虫がほとんどいないので、作物はその土地の能力に対応して生長するが、同じ場所で連作を続けると、やがてその作物をターゲットとする病害虫が侵入し、増殖してくる。特定の栄養素を要求する作物であれば、連作によってその栄養素は欠乏するであろうし、不要物質は蓄積することになる。このような連作障害は、人間の側から見れば、困ったことであるが、その作物をターゲットにする生き物の側から見れば、食料が毎年大量に栽培される、またとない立地であるのだから、定着し大量発生するのは当然のことである。 連作障害は多くの植物で観察される。というより、樹木を含むほとんどの植物が連作を嫌うといって良い。少し具体例を述べてみよう。 トマト トマトは連作を嫌う代