「重篤な状態」山形大生訴訟 119番音声で複数医師見解 山形大2年大久保祐映さん=当時(19)=が死亡したのは山形市消防本部が救急車を出動させなかったためだとして、母親が山形市を相手に起こした損害賠償訴訟をめぐり、大久保さんが119番した際の音声を聞いた複数の医師が、河北新報社の取材に「ただちに救急搬送すべきだった」との見方を示した。具体的な疾患については所見が分かれたが、「重篤な状態だった」との点で各医師の見解は一致した。 大久保さんと消防本部職員との電話のやりとりは録音されており、原告団が音声を公開した。音声を聞いた上で取材に応じた仙台市の内科医は「大久保さんの声はとても息苦しそうだ。風邪が悪化するなどして肺炎を患い呼吸困難に陥ったのではないか。すぐに病院で処置すべき状態だ」と指摘した。 大久保さんの声は途切れがちで、消防職員に名前を聞かれているのに年齢を答えるなど、かみ合っていな