天皇陛下は15日午前、来日中の中国の習近平国家副主席と皇居・宮殿で会見される。この会見をめぐっては、希望日の1カ月前までに申請するという「1カ月ルール」の期限を過ぎているにもかかわらず、鳩山由紀夫首相の指示を受けた平野博文官房長官が、宮内庁の羽毛田信吾長官に会見実行を指示するという異例の経過をたどっていた。「政府首脳による天皇の政治利用」との批判が巻き起こる中、会見がついに実現することになった。 習氏は午前10時35分ごろに皇居・宮殿の南車寄に到着、陛下と約20分間にわたって会見される。 ルールに合わないまま陛下との会見が設定されたことに抗議する動きもあり、皇居前広場には多数の警察官が配置され、不測の事態に備えた。 中国側からの陛下と習副主席との会見申し入れは、11月26日に外務省を通じて宮内庁に打診があった。1カ月ルールに合わないため宮内庁は「応じかねる」と返答した。しかし鳩山首相の指示