根管治療とは何か 虫歯を放置すると上の絵のように神経にまで虫歯が広がってしまう事があります。そうなった場合、無症状でありながら神経が蝕まれていく場合と、症状が強く痛み止めも効きにくいような場合の二つの状態になりえます。症状が無い場合、患者さんからすればラッキーと思うかも知れませんが運が悪いと神経が様々な菌によって腐ってしまい、上の図の一番右の図のような根の先の骨が溶かされた状態になってしまうことがあります。 一番右の図では菌の出す毒素(LPS、リポタイコ酸)により、骨が溶かされてしまいます。これ状態を専門用語で根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)と言います。根尖性歯周炎は神経の管の中の菌を除去することで治癒が見込めますが、その成功率はマイクロスコープを用いても90%前後と言われています(Moneaらの調査) その反対に神経に虫歯が達し、強い痛みが出ることもよくあります。その状態を専門用