首都大学東京は24日、大学院の入試で試験問題を漏えいしたり、2016年の参院選で特定候補者への投票を働き掛けたりしたとして、健康福祉学部の竹井仁教授(53)を懲戒解雇処分にした。 竹井氏は17年5月に実施された大学院人間健康科学研究科の博士前期課程入試で、以前から知り合いだった受験生の男性1人に対し、自らが問題作成者と明かして英語と小論文の問題の一部に関する内容やテーマをほのめかした。男性は合格したが後に中退した。 16年7月の参院選ではクラス連絡網を使って複数の学部生に対し、自民党の比例代表候補への投票を働き掛け、親にも投票するよう要請したとしている。