筆者は昨年6月18日にMacro Information「CPIコアは日米欧英で低位安定継続」を作成。その中で、「国際的な需給逼迫観測といったファンダメンタルズ要因に基づく上昇に上乗せされる形で、マネーの動き主導で原油や穀物といった商品市況の高騰が加速している現状についても、そのまま持続的な動きだとみなしてしまうのはどうかと、筆者は疑問に感じる」とした上で、「内外の消費者段階の物価指標を見る際に、いわゆるコアベースではなく、原油や食品などを含んだ総合ベースの上昇率が高くなっていることを材料視する傾向が強い」状況になっていたことに対して、いち早く警告を発した。 また、同じ6月には、月初から5回シリーズでMacro Information「債券売り材料は『戦線が伸びきった』」を作成し、急上昇していた長期金利が低下に転じるという予想を前面に強く出したという経緯がある。実際、債券先物は6月13 日