削られた校庭の表土は、高さ2.5メートル、幅10メートルにわたって積み上げられ、ビニールシートで覆われた=27日午後、福島県郡山市立薫小学校、斎藤写す 放射性物質を除去する目的で、福島県郡山市が小中学校や保育所のグラウンドの表土を削り取る作業を始めたことに、土を運び込む予定だった処分場の付近住民が猛反発している。処分への理解が得られないため、市が取り組み自体を見直さざるをえなくなる可能性も出てきた。 郡山市は市立の28施設で表土の除去をする予定で、27日は薫(かおる)小学校と鶴見坦(つるみだん)保育所で表土を削った。薫小学校では作業後、集めた表土を校庭に積み上げ、ブルーシートをかけた。削り取った土は同市逢瀬町河内の河内(こうず)埋立処分場に運び込むことを予定していた。 ところが、この日夜に学校教育部長や生活環境部長らが参加して処分場付近の住民向けの説明会を開いたところ、集まった約80