【ニューヨーク=伴百江】バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は25日の記者会見で、多少のインフレをまねいても失業率を低下させるために追加緩和を正当化できるかについて「それは非常に無謀なこと」と述べた。また、ゼロ金利政策継続を判断するため「量的な指針を示せるか検討している」と明らかにした。詳報は以下の通り。 ●QE3(量的緩和第3弾)の可能性について FOMCはすでに大胆な金融緩和を実施してきた。08年以降、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標をゼロに近い水準に設定。2回にわたり量的緩和も実施した。ツイストオペに加え、ゼロ金利政策を少なくとも14年まで実施するという指針も示した。その意味で我々の金融政策はかなり緩いものだ。必要なら一段緩和の用意はできている。コストとリスクを見極めながら、バランスをもった政策を実行できるよう準備している。これらの手段は引き続き議論しており、必要な場合