今月に入って七十七銀行をはじめとした複数の地方銀行の銀行口座から、NTTドコモが運営するキャッシュレス決済「ドコモ口座」を悪用した不正な引き落としが発生していることが明らかとなった。NTTドコモは9月4日に七十七銀行からの銀行口座登録の申込受付を中止する旨を発表、執筆時点で提携行の過半に当たる18の金融機関がドコモ口座からの口座振替を停止している。 インターネットを利用した口座振替登録は数社が提供しているが、地銀ネットワークサービスのWeb口振受付サービスを利用している金融機関のうち、口座番号と暗証番号で口座振替の登録を行っていた銀行を中心に被害が発生している模様だ。 口座振替とは予め登録した収納企業からの請求に応じて口座引き落としを行う仕組みで、クレジットカードや公共料金などの支払いに広く使われており、近年ではキャッシュレス決済のチャージ手段としても利用されている。当初は紙の書類と銀行印