<親や家庭の経済状況によって、子どもの将来の学力が変わってしまう?> そんなショッキングなデータが文部科学省の全国学力テストの結果から浮かび上がってきました。 本来、子どもはみんな大きな可能性を持っているはず。それなのに、本当に世帯収入の格差で将来が決まってしまうのでしょうか? 今回は、そんな「教育格差」と、それを乗り越える方法について考えてみました。 「教育格差」ってなに? 平成29年に行われた「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」で、小6と中3の受験者のうち12万人分の保護者アンケートから、子どもの成績と家庭の状況の関係を調べた結果、次のようなことが分かりました。 家庭の年収が1500万円以上の「経済的に困窮していない世帯」と、「経済的に苦しい世帯(ここでは、生活保護・就学援助・児童扶養手当・子ども医療費助成の非課税世帯をさします)」の子どもの成績を比べると、約15ポイントから2