どの金融機関にも1人は存在するという「四季報マニア」。東洋経済新報社が発行している企業情報誌『会社四季報』をこよなく愛し、徹底的に読み込み、本業にも活用している人たちを指します。 そんな四季報マニアたちは、会社四季報のどこをどんな風に読んでいるのでしょうか。そこを探っていけば、一般の投資家にもヒントになる要素があるはずです。 そこで今回は、資産運用会社、新興フィンテック企業、中小型銘柄に強い証券会社という3社の四季報マニアに、それぞれの会社四季報の読み方を披露してもらいました。はたして、経済のプロは四季報をどう使いこなしているのでしょうか。 「四季報は小説だ」 第1回は、三井住友アセットマネジメントで「三井住友・中小型株ファンド」などの運用を手掛けている、木村忠央シニアファンドマネージャー。毎号3冊の四季報を所有し、会社以外に自宅のトイレと風呂にも常備。風呂のフタの上に四季報を置き、シワシ