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ブックマーク / blog.tinect.jp (766)

  • 「教養は大事」と諭された日のこと

    わたしは社会人になって、人から「教養は大事」と何度か諭されたことがあります。 そして、その理由は細かい点では異なりますが、おおむね共通していたように記憶しています。 * そもそも、わたしは以前は「教養懐疑派」でした。 というのも、(今思えば)ステレオタイプに「教養は他者にマウントするための道具」という程度にしか思っていなかったからです。 芸術、文学、音楽数学。 それらの「知識」を持っていない人間に誇示し、「我々はあなたたちとは違う」と知らしめるための、差異を可視化するための道具。 そのような理解でした。 ですから、私が当時の先輩の一人から、「コンサルタントにとって、教養は大事だよ」と言われた時に、「面倒な話だな」と思った記憶があります。 しかし、新人は先輩のいう事を素直に聞かねばなりません。 そこで「なぜですか」と聞きました。 すると先輩は言いました。 「教養って、なんのことだと思う?」

    「教養は大事」と諭された日のこと
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/03/04
    確かに、世の中で教養と呼ばれ得るものはなんでも(注:学問的なものには限らない)、考えのレパートリーを広げて相互理解の可能性を高めてくれますね。
  • なぜ日本のレジ業務は座っちゃダメなのか?

    は過剰にサービスするから客がつけあがるんだ。 サービス業でももっと気楽にやればいい。 そんな主張の一例として挙げられるのが、「座ってレジ業務をする」だ。 「海外では座ってレジをするのが当たり前。日ではみんな立っているが、余計な負担になるだけでなんのメリットもない。別に、レジ業務は座ってやってもいいだろう」 こういう理論だ。 わたしも以前は同じ考えで、ドイツから日に一時帰国すると、「ずっと立っていて大変そうだなぁ。座ればいいのに」と毎回思っていた。 が、先日ふと思った。 「海外でも立ってレジをしていることは多いし、結局合理性の問題じゃん」と。 「海外では座ってレジするのが当たり前」は当か? 1年半も前のポストになるが、こんな投稿があった。 こんなこと、わざわざ貼らなくてもいいようになってほしい。 何なら座ってレジ打ちしてもらっても、全然OK。 主語が大きいけど、日のスーパーはきち

    なぜ日本のレジ業務は座っちゃダメなのか?
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/03/01
    合理性とアーキテクチャが立ち仕事を座り仕事に変える。逆もまたしかり。そうか、海外のスーパーが座り仕事なのはベルトコンベヤーだからか。
  • 新宿「思い出横丁」でガッチリ酒を飲む。

    先日、新宿で飲む機会があった。 昼スタート。一緒にいた2人は夕方には引き上げなければならないということで、おふたりをそれぞれの駅まで見送り、はて、と頭を捻った。 まだ、まっすぐ帰宅できる理性はあるし、できるならそれに越したことはない。 しかし日々引きこもり生活を送っているわたしは、都心に出てくるのは貴重な機会だ。 自然と足が「思い出横丁」に向かう。 こんなことしているからお金が貯まらないことだってわかっている。でも、いつものことだ。 まあ、財布はともかく、死にはせんだろ。 もはや立派な観光地 「思い出横丁」とは、西新宿の一角にある、狭い路地に焼き鳥やもつ焼き、ちょっとした居酒屋がひしめく飲み屋街である。 小さな店ばかりがぎゅうぎゅうに集まっている。感覚としては屋台村のようなものだ。 Wikipediaの説明はこんな感じだ。 空襲の跡がまだ生々しい1946年(昭和21年)ごろにできた闇市にそ

    新宿「思い出横丁」でガッチリ酒を飲む。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/02/28
    ヤバいカクテルの名前を発見した、でも楽しそうですね。
  • では、家畜にすらなれない人間は? 熊代亨『人間はどこまで家畜か』を読む

    『人間はどこまで家畜か』をお送りいただく シロクマ先生……熊代亨氏、早川書房さまより『人間はどこまで家畜か:現代人の精神構造』を恵贈いただきました。消費者庁のガイドラインに沿って書きました。なのでこの記事はステマではないです。あとはなに書いてもいいんだよな? おれと進化心理学 して、このをお送りいただくにあたって、シロクマ先生より、「こいつはこのへんのことに興味がありそうだ」とお考えになられたようです。 たしかに、おれは以前、進化心理学のを何冊か読んだ。読んで、その感想を自分のブログに書いたこともあった。 進化心理学……、人間の心理というものもダーウィンの自然選択によって進化してきたものだという考え方だ。理にかなっていると思った。 そんな中で見かけたのが「楽園追放仮説」だった。 まさに『進化心理学入門』というで紹介されていた。その仮説を唱えたと紹介されていたのは、連続爆弾魔「ユナボマ

    では、家畜にすらなれない人間は? 熊代亨『人間はどこまで家畜か』を読む
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/02/27
    末尾の"『自分の価値と家畜さと人類の未来について考えて発表してほしいと思う"は私の願いどおりです。/現代の日本社会は、文化や規範に馴致されない人が適応しづらいだけでなく、アジールが少ないのも特徴的。
  • 春。お遍路(四国八十八か所)に出かけませんか

    先日、NHKのサイトで小さなニュースを見かけました。 「お遍路、30年ぶり値上げ」 「お遍路」こと「四国八十八か所巡礼」は、四国四県を一周する世界でも珍しい「回遊型巡礼」で、江戸時代には弘法大師ゆかりの地を巡るレジャーとしても発展しました。 そのお遍路の値上げとは、八十八か所のお寺で納経帳 (注:お遍路専用の朱印帳だと思ってください) に記帳してもらう料金が300円から500円に値上がりするという意味です。八十八か所の合計では17600円なので、それなりの出費になります。 この値上げが2024年の4月以降なので、その前に、春のお遍路はいかがですか? という話を書きます。 春はお遍路に最適な季節 春はお遍路の美しい季節です。 寺院は桜の花びらでいっぱいになり、 梅、牡丹、木蓮なども咲き乱れ、 旅路は菜の花でいっぱいになります。 標高の高い寺院では、水墨画みたいな景色に出くわすこともあります。

    春。お遍路(四国八十八か所)に出かけませんか
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/02/21
    寄稿させていただきました。タイトルのままです。桜の時期のお遍路(四国八十八か所巡礼)は美しく、楽しく、おいしく、日常をリセットするのに最適です。マジでおすすめ。
  • 若手の人に「いい質問ってどうすれば出来るようになるでしょうか」と聞かれた時の話。

    つい最近、会社の若手の人から、「勉強会やセミナーの時、いい質問かどうかを気にしてしまって、質問自体なかなか出来ない」というような相談を受けました。 その時にしたやりとりがなかなか有益だったかも知れないと思いまして、内容をまとめてみたくなりました。 この記事で書きたいことは、大体以下のようなことです。 ・勉強会やセミナーなどで「質問」をするのは、質問の内容によらず、とても大事だし重要なことです ・もちろん質問は「疑問点を解決する」為のものなんですが、周囲の人の理解を明確化する役にも立つし、話を掘り下げるトリガーにもなり得るし、リスナーの反応を確認する為の重要なポイントにもなります ・その為、場面にもよりますが、来「いい質問をしよう」なんて考える必要はなく、「よくわかんなかった」「聞いてなかった」だけの内容でも、質問してもらえるだけで十分ありがたいです ・みんなもっと軽率に「質問」をしていく

    若手の人に「いい質問ってどうすれば出来るようになるでしょうか」と聞かれた時の話。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/02/13
    質疑応答について。それと「呪術廻戦的に言うと、勉強会の資料というのはスピーカーが展開した領域であって、その中で勝負してもスピーカーの知識を上回ることは出来ない。」って比喩も面白かった。
  • 歯止めのかからない「推し活」をする人と「毒親」には共通点がある。

    「親が子を『推す』」というフレーズから、皆さんはどんなことを連想しますか? 15年ほど前の私だったら、「親が子どもを「推す」なんてけしからん、それは親のエゴだ!」と答えたでしょう。 では、その親のエゴは子育てにおいて必ず悪でしょうか。そして有害でしょうか。 親子のあいだで「有害な推し活」が発生することはある 二次元のキャラクターや三次元のアイドル推している人はともかく、そうでない人のなかには「推し」という言葉にネガティブな印象を持つ人も珍しくないでしょう。 報道でも、「推し活」と称してホストに入れあげて経済的にも社会的にも破滅する人・スパチャで投げ銭をし過ぎてしまう人・推しに対する思い入れが強すぎて厄介ファンになってしまう人、等々が報じられています。 こうした「推し活」の悪しき一面があらわれるのは、アイドルや動画配信者やホストに対してだけとは限りません。推したいと執着する相手が誰でも、こ

    歯止めのかからない「推し活」をする人と「毒親」には共通点がある。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/02/09
    寄稿させていただきました。内容は、親が子どもを推すという行為はどこまで悪か、というものです。確かに毒親的な出来事もありますが、でも親が子どもを推す気持ちの重要性も否定できない。そう思います。
  • 子供を塾に通わせる前にやっておくべき「勉強のインフラ整備」の話

    この記事で書きたいことは、大筋以下のような内容です。 ・「勉強出来ない教育ママはとにかく塾に通わせたがる」的な話を読みました ・塾で全てが解決するわけではないのはまあその通りなのですが、マウントと煽り主体で「じゃあどうすればいいねん」という話を置いていき過ぎだなとも感じました ・塾が有効に動作しない時、その原因になるのは多くの場合「タスク管理不足」です ・人類はマルチタスクが苦手でして、その為タスク管理やタスク整理の練習を積まないといけません ・子どもに「勉強する気を起こさせる」ことは大抵の場合極めて困難ですが、勉強をするインフラを整え、タスク管理技術習得を手伝ってあげることは出来ます ・どうすればいいの?→大きく三つあります。「広い机を用意して」「タスク可視化とタスク整理用のインフラを作って」「当初はなるべく子どもと一緒にタスク整理をしてあげましょう」 ・ただ、その上で「三歩進んで二歩

    子供を塾に通わせる前にやっておくべき「勉強のインフラ整備」の話
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/02/08
    (急に伸びたね……)
  • あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps

    おれの生活 おれは毎晩の事をXにポストするタイプの人間である。Twitterにツイートしてきた人間だといってもいい。 おれには3,600人ほどフォロワーがいるが、毎日おれを観察している人間がいるだろうか?たぶん10人くらいいると思う。その10人は気づいていることと思うが、おれは毎晩ほとんど同じものをべつづける。 貧乏だから野菜がえないとかいうのは毎晩お好み焼きべないやつの戯言にすぎない/関内関外日記 古くは、お好み焼きだった。一家離散して一人暮らしをはじめた。 金がないので自炊する。はじめての自炊生活。なにをべよう。おれはお好み焼きが好きだった。お好み焼きはどうだろう? お好み焼きなら小麦も卵もキャベツも肉もとれるし、栄養的にも悪くないんじゃないのか。なにより、おれはお好み焼きが好きだ。 でも、毎日べると飽きるんじゃないのか? これが、飽きなかった。おれは来る日も来る日もお

    あんなにも感動し、興奮したものが、惰性になってしまった。これは悲しい。 | Books&Apps
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/02/06
    これはいろんなことにありがち。
  • 物流倉庫で、荷物の仕分けを黙々とやってみた結果。

    人の仕事、特に単純作業はいずれロボットに取って代わられるのではないか。 この問いへの答えは、ある程度はイエスだろうし、ある程度はノーである。 そう言うと、知識労働は残るだろう、と思われがちだがそうではない。 経済を最も根幹的なところで支えている作業者の仕事こそ、そう簡単になくせるものではないと思う出来事に出会った。 座り仕事に疲れてきたので、外に出てみた 在宅ライターという仕事は、とにかく不健康である。 基、ずっと自宅で座って仕事をしている。 通勤時間も、自宅内で寝室からワークスペースまで移動するだけなので、たった数秒の話である。着替えや化粧も一切必要ない。 急ぎの仕事がない限り、ゆっくり起きてコーヒーでも飲んで、目が覚めれば勤務開始。 しかし集中力の限界がくれば勤務終了である。 質が下がっては意味がないからだ。 当然、引きこもり状態にもなる。 誰とも一言も会話しなくても仕事は進んでいく

    物流倉庫で、荷物の仕分けを黙々とやってみた結果。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/02/01
    労働機械としての人間と、その運用について。 汎用労働マシンとしての人間は、ぐるっと回ってこれから再評価されていくと私は思う。
  • かつて「欲望の象徴」だった金儲けは、いつから「社会貢献」に変わったのだろう

    2月1日に、新NISAで話題の投資信託「オルカン」の運用元である、三菱UFJアセットマネジメント社主催で、対談セミナーをやります。(お申し込みはこちら) お相手は元国税調査官の小林義崇さん。 「元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者」というを書かれており、富裕層の実態に非常に詳しいという事で、個人的にも話が聞けることを楽しみにしています。 さて、そんな具合ですから、最近、お金に関して考える時間を改めて取りました。 もちろん、私は会社を2つやっているので、資金繰りや利益のことを考えない日はありません。 社員のためにも、利害関係者たちのためにも、会社がお金儲けをすることは非常に重要だと思っています。 しかし、そうした「企業人として」のお金儲けとは別に、最近よく考えるのが「金儲け」の質です。 子供のころ、親は「お金」についてほとんど教えてくれなかった 父は私が子供のころ、会社をや

    かつて「欲望の象徴」だった金儲けは、いつから「社会貢献」に変わったのだろう
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/01/25
    これはいろんな角度から考えられる・記述可能なお話だと思いました(確かに、ここからプロ倫やアダムスミスを思い出すはわかる気がする)
  • 性格の悪い婆さんは精神科で治療して構わないか

    どこから精神疾患で、どこまでそうでないのかを判断するのは、とても難しい。 たとえば発達障害などもそうで、典型的かつ重度の患者さん、比較的軽度の患者さん、精神科医の何割かが発達障害と診断するかもしれない一群、までのグラデーションがある。 そして実社会では、生物学的にはASDADHDに当てはまりそうなのに医療機関にかからないまま活躍している人も少なくないのである。 みようによっては発達障害・みようによっては定型発達、という人を外来で診る時、片っ端から発達障害と診断するのがベストだろうか? ──これに対する返答は、ドクターによって微妙に違っているように思う。どちらにせよ、障害と診断すべきか迷うような人々が精神医療の内外に存在しているのは確かである。 口の悪い、いじわるな婆さんが精神科にやって来た! さて、発達障害などとは違うかたちで、「これを“病気”とみなして“治療”して構わないのか?」と悩む

    性格の悪い婆さんは精神科で治療して構わないか
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/01/23
    books&appsに寄稿したアーカイブです。この問題、なかなかひとつの結論が出せませんね。こういう婆さんを「社会機能障害」などと称して片っ端から治療の対象とみなすのは、抵抗あります。疾患が明確でない場合は特に。
  • 不安になったら薬を飲め

    ずっと不安だった おれが自分の性格というものを説明しようとすると、以下のような言葉が並ぶ。内向的、心配性、後ろ向き、弱気、消極的、意志薄弱、怠惰、マイナス思考、ネガティヴ思考、悲観主義……。 陰キャで、非リアで、なんの前向きさもない人間ということになる。 今の時代、いや、いつの時代でも人間に求められる資質に反していることこの上ない。そして、その通りおれは底辺に近い人生を送っている。 それにしても、なんで、こうなんだろう。というか、世の中の人で、こうでない人がいるのはなぜなんだろう。少なくとも、こう見えない人は存在する。 おれは双極性障害(躁うつ病)持ちである。これはおれの性格の前提なのだろうと思われるかもしれない。 しかし、おれがそう診断されるずっと前、それこそ、物心ついたころから、おれは常にそうだった。 そして、常に不安だった。 幼少期の無力感 おれはちびだった。いや、いまも平均身長から

    不安になったら薬を飲め
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/01/18
    "身体依存性や離脱症状の可能性があるので、これらの薬剤は中期的/長期的な治療戦略を実行するまでの間、可能な限り短期間で(最長4週間)、最小有効用量のみ使用すべきである。"(モーズレイ処方ガイドライン)
  • バッターボックスに何度も立てるのは才能

    成功したい人、何かを成し遂げたい人、功成り名遂げたい人が意識して磨くべきことと言って皆さんは何を連想しますか? ライバルたちより抜きんでた素養? ユニークな感性? あー、まー、そういった素養や感性も大事ですよね、それらに秀でている人は幸運ですし、その幸運を生かすための努力を忘れないようにすべきでしょう。 それはそうとして、バッターボックス(打席)に何度も立てなきゃダメですよね。 ここでいうバッターボックスとは、作品を最後まで完成させることだったり、作品をどこかに出展することだったり、経済的成功のかかったトライアルに挑むことだったり、とにかく、自分の挑んでいる分野で成功の足掛かりになりそうな挑戦を指します。 トライアルも色々で、いつでもどこでも挑戦できるものから年に1度しか挑戦できないもの、はたまた、どこかからスカウトがあってはじめて挑戦権が獲得できるものもあります。 どういう挑戦であれ、と

    バッターボックスに何度も立てるのは才能
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/01/15
    寄稿させていただきました。バッターボックスに何度も立てるのは才能──タイトルどおりです。実家の太さもその一部ですが、決してそれだけではありません。何度も立てれば何度も挑戦できる。この才能、磨きたいです
  • 事件記者時代に、懇意にしてくれた捜査員の話。

    事件記者時代、懇意にしてくれた捜査員が何人かいた。 そのうちのひとりが実に思い出深い。 よく一緒に飲みに行ったが、その方法も独特だった。 警察官や刑事なんて、みんな似たような公務員気質なんじゃないか?と思う方もおられるかもしれないが、そんなことはない。 あんなに人間臭さに溢れた役所も珍しいかもしれないと、いま思う。 事件記者にとって最も価値があるのは「紙」 事件記者に必要なスキルは、公表前、あるいは公表するものではなく捜査員だけが知る情報を、どの記者よりも早く正確に手に入れてくることである。 そう教わったし、そう思っていた。 情報は「夜討ち朝駆け」の立ち話で手に入れることもあるし、 懇意にしている捜査員から直接電話を受けて手に入れるということもある。 しかし、一番ありがたいのは「紙」の形で受け取ることである。 何の「紙」かというと、 発表「予定」の広報文書。「いつ発表するか」が事前に決まっ

    事件記者時代に、懇意にしてくれた捜査員の話。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/01/12
    重要な「紙」と、それを巡る色々なお話。
  • AIは、人の下で働くより「管理職」に向いてるのではないだろうか

    昨年1年間、生成AIにふれて思ったことが一つあります。 それは、「AIは、人の下で働くより「管理職」に向いてるのではないだろうか」です。 「生成AIが人の手足となって働く」ことのインパクトはわずか なぜそう思ったのか。 まず第一に、「生成AIが、人間の手足となって仕事を手伝う」のは、実はそう便利でもないからです。 もちろん、生成AIはうまく人間の手伝いができます。 検索をやらせたり、翻訳をやらせたり、要約をやらせたり。 でも、それらの「作業の手伝い」は、他のソフトでもうまくできますし、結局「使う人間の判断」以上のアウトプットは出てきません。 ですから、その場合AIの能力の上限は「使う人の能力に依存する」ことになります。 せっかくのAIの速度を人間が制限してしまっている、というイメージでしょうか。 また、現在の生成AIには目も耳も、手足もありません。 つまり最終的に「体を動かさないといけない

    AIは、人の下で働くより「管理職」に向いてるのではないだろうか
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2024/01/09
    管理職がAIをやるということは、私たちががAIに管理されるということだ。これがどこまで広がるか? 広がるでしょうね。そうなると、いずれ人間はAIに管理される家畜ってことにならないか。
  • ちょこざっぷで運動する習慣がついてから、抑うつで寝込むことが少なくなってる……ような気がする

    ちょこざっぷの日々 おれは2023年の夏から、ちょこざっぷに通い始めた。ちょこい、トレーナーもいない無人コンビニジム。 わざわざ「ちょこざっぷ」と書くのは、「ジムに通っている」と書くのを躊躇させるほど、「ちょこざっぷ」は普通のジムより緩い場だからだ。 chocoZAP(ちょこざっぷ)に行くのはどんな人なのか? おれは当初、コロナ禍で外出も減り、運動も減り、なまりになまった身体を動かす場所として考えていた。 あくまでメーンはエアロバイクエアロバイクで有酸素運動する、痩せる、これである。 しかし、しばらく経つと、マシンに目が行くようになった。筋トレの、マシン。 おれの行くちょこざっぷの店舗は、マシンがわりと充実している方だ。充実していない店舗もある。それも事実だ。でも、おれが行く「ホーム」は、わりと充実している。 気づいたらおれは、ちょこざっぷを筋トレの場所にしていた。エアロバイクもトレッド

    ちょこざっぷで運動する習慣がついてから、抑うつで寝込むことが少なくなってる……ような気がする
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/12/26
    どこまでの運動が必要かはわからないけれども、いろんな部位の筋肉を使うよう意識したほうが健康に良さそう。少なくとも肩こりや頭痛は減った。
  • コミュニケーション不足の仕事を、反省した話。

    わたしは先日、請け負った仕事を途中で辞退した。 理由はいくつかあるが、かんたんにいえば、「結果を出せなかったから」。 でもその決断が正しかったのか、自信をもてないでいる。 「外注」という立場で関わった場合、報・連・相のうちの「相談」を、どの程度していいものなのだろうか……。 人生初!営業の仕事をいただいた 仕事を依頼してくださったのはとある出版社の編集者で、内容はのPRだった。 その出版社から出ているを紹介する記事を書き、その記事を掲載していただけるよう各メディアに営業するのがわたしの仕事だ。 営業の経験がなくメディアにツテもないことを伝えたところ、編集者もこういった外注は初めてとのこと。 お互い手探りなので相談しながらやっていきましょう、となった。 ありがたいことにいままで営業なんてほとんどせず仕事をいただいていたから、多少の不安はあった。でも挑戦したいという気持ちが強かったし、受注

    コミュニケーション不足の仕事を、反省した話。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/12/22
    こういうの他人事じゃないな。気を付けていても失敗することがある。twitterで見かける愚痴などをみる限り、ここで損をしている書き手は珍しくないんじゃないか。
  • 超絶研究者なのに子育てもこなす、キュリー夫人は「チートマザー」

    これから、最近読んだキュリー夫人の書籍に感心するやら、ドン引きするやら、とにかく驚いてしまった話を書くのだけど、books&appsの読者の方の多くは「キュリー夫人の伝記なら読んだことがある」「内容はもう知っている」と思うんじゃないかと思う。 私自身、そうだった。実際に、以下のを読んでみるまでは。 私がこのを手に取ったきっかけは「みずから授乳し、子をおぶってあやし、ガチに子育てをやってのけた伝記級の偉人は存在したか?」という疑問に応えてくれそうなのがキュリー夫人だったからだった。 読み始めてから気づいたが、この『キュリー夫人と娘たち』というフェミニズムのアングルからキュリー夫人(マリー・キュリー)とその家族、特に二人の娘の辿った人生についてまとめたものだった。 が、それが彼女たちの物語を過度に思想寄りにしているとは感じなかった。 というのも、キュリー夫人たちの生きた時代は男尊女卑が

    超絶研究者なのに子育てもこなす、キュリー夫人は「チートマザー」
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/12/20
    寄稿させていただきました。キュリー夫人は超絶研究者として有名ですが、だから子育てちゃんとやってないだろと思ったら、ちゃんと子育てもしていました。凄すぎます。でも凄すぎて、真似できそうにありません。
  • 子どもは人生で最大の推しである、という話

    「よく言われるけど納得感が全くない言葉」というのは人によって様々だ思うが、私に関していうと、ランキングトップは「(小さな子どもに対する)今が一番かわいい時期ですね」という言葉だ。 全く悪意はなく、いやむしろ善意100%で言ってくださっているのはよく承知しているのだが、それでも言われる度に「いや全っっっ然そんなこたないですよ」と思い続けている。 何故かというと、私の中の「子どもかわいい」という感情は常に増幅・更新され続けており、3歳や4歳の頃の子どもより、12歳や16歳になった今の子らの方がさらに圧倒的にかわいい、と感じているからだ。 これは、子どもがどんな成長をしていったとしても、この後もずっと変わらないだろう。確信している。 時期など何の関係もなく、子どもは常に「現在」が最も可愛い。 私は、家で子どもを見かける度に「なんて可愛い生き物なんだ・・・・・・!?奇跡の産物か・・・・・・!?」と

    子どもは人生で最大の推しである、という話
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/12/13
    これはそう感じる。最大の推しだ。/それとは別に、推しには技術的な巧拙があると思う。親として推すにも、ファン活動をやるにあたっても。推し上手でありたいものですね。