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ブックマーク / blog.tinect.jp (772)

  • 企業の儲けにならない薬がなくなっても、あなたは納得できますか。

    全国の医薬品の供給不足が指摘されるようになったのはいつ頃ぐらいからだったろうか。 インターネット上のアーカイブを確かめると、NHKが首都圏ナビで特集記事を報じたのは2022年12月だった。そこに記されている表によれば、ジェネリック医薬品の41%が出荷停止・出荷調整の状態にあったという。 こうした問題は、診療活動をやっている医師ならまず間違いなく直面しているだろうし、日常的に処方薬を内服している患者さんも気にしてらっしゃるだろう。たとえばつい先日報じられたホクナリンテープの出荷調整なども、少なくない人が心配しているに違いない。 私の観測範囲では、2022年の段階では精神科領域はそこまで深刻ではなかった。 「これってどうなっちゃうんだろう?」と格的に心配するようになり、かなりの数の患者さんの処方に影響するようになったのは2023年に入ってからだ。 今回は、精神科領域で起こっている処方薬の

    企業の儲けにならない薬がなくなっても、あなたは納得できますか。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/07/20
    寄稿させていただきました。古くて安い、でも確実に使いどころのある薬が精神科領域では次々に使えなくなっています。資本主義の論理からすればおかしくない。あなたは納得できますか。
  • イエスマン以外から学ぼうとする姿勢は大切だよね

    世の中には、批判されるとやたらと攻撃的に反応し、過剰にやり返す人がいる。 レスバして「論破してやった」と鼻高々に勝利宣言をしたり、自分の主張を押し通して相手を叩きのめすことに快感を覚えたり、「アンチはブロックするのが最善」と啓蒙したり。 きっとそういう人たちは、自分を否定する人間を否定しないと、腹の虫が収まらないのだろう。 かくいうわたしも、そういうスタンスだったときがある。 というか、発信する人の多くは、一度はそういう時期を経験しているんじゃないだろうか。 その昔、わたしは「わたしの言い分を理解しないのが悪い」というスタンスで、かなり強気にレスバしていた。いや、当に昔の話ですよ。はるか昔。 記事に対する批判コメントを煽ったことや、相手の読解力のなさを揶揄したこともある。 でもすぐに、それらの行為がいかに無意味で不毛かを悟り、やめた。疲れるだけだし、見ている人も楽しくないだろうし。 なに

    イエスマン以外から学ぼうとする姿勢は大切だよね
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/07/14
    まさに伸びしろであり、器だ
  • 何がカッコいい、カッコ悪いかはアイデンティティの本幹に関わる難しい問題

    ちょっと前にライターのヨッピーさんが 男の子を育てる時は父親が積極的に介入した方が良いな。父母の集まりで「3歳になったら息子に空手でも習わせようかと思ってる。なんだかんだ男の子社会は『こいつを怒らせたら怖いな』っていうのが抑止力になるから」って言ったら男親は「確かに」って反応だったのに女親はピンと来てなかったもんな。 — ヨッピー (@yoppymodel) June 19, 2023 と呟いて、喧々諤々の議論が生じていた。(子どもを野生児にしたい|ヨッピー) この発言に対する反応は真っ二つといっていいほどに割れている。 「そうそう、力は生き抜くためにも必要だ」として擁護する反応もある一方、「そういうマッチョイズムが生きにくい社会を生み出しているのだ」と批判する声も多い。 どちらの反応にもそれなりには理がある。なので両者の議論は平行線を辿ってしまい、交わる事がないわけだが、そもそも何で話が

    何がカッコいい、カッコ悪いかはアイデンティティの本幹に関わる難しい問題
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/07/10
    これ、「推し」の話でもあるし「部族」の話でもあるし「ナルシシズム」の話でもある。
  • 世渡りの秘訣は「ヘイト管理 (嫌われ管理) 」にある

    今日の話は、先日公開されていた『「戦わずして勝つ」というより、むしろ「戦ったら負け」なのだと気づいた。』に触発されたもので、共通点があるように思う。 とはいえまったく同じでもない。私は、戦うべき時には戦うべきだと思っているが、社会人が現実的に取れる戦闘スタイルは穏やかだとも思っている。たとえば上掲リンク先に登場する、 彼は困った事を頼まれたりすると「ふざけないでください!そんな事はできません!」というような強い威嚇を相手には絶対にしなかった。 代わりに、当に困った顔をするのである。そして肯定も否定もせずに、話をどうにか保留するような形で座礁に押し上げるのだ。 すると相手が不憫に思うからなのか、その話が消えるか、あるいは折り合いが付きそうな妥協案へと徐々に落ち着いていくのである。 この「彼」の困った表情も、私には社会人の戦闘スタイル、闘争様式のひとつにみえる。穏やかでしたたかな、そんなコミ

    世渡りの秘訣は「ヘイト管理 (嫌われ管理) 」にある
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/07/06
    寄稿させていただきました。ゲームにおける「ヘイト管理(嫌われ管理)」の概念は職場の人間関係やコミュニケーションでも大事ですよ、本当に大事ですよ、といった内容です。これは役に立つと思います。
  • でかいペットボトルの焼酎を買う人間の末路

    おれと酒、酒とおれ おれは酒が好きだ。酒も俺のことが好きなんじゃないかな。 とはいえ、「酒」といってもいろいろある。大きく分けたら醸造酒と蒸留酒ということになるのか。大きく分けたらおれは蒸留酒のほうが好きだということになる。 おれが好きなのはウイスキーだ。ウイスキーがお好きでしょう。でも、さらに絞りたい。絞った先にあるのは、スコッチということになる。スコッチのなかの、シングルモルトということになる。 シングルモルトのなかでも、アイラモルトが好きだということになる。ラフロイグが好きだ、ボウモアが好きだ、なによりアードベッグが好きだということになる。どんな味がするのか。薬品臭とすら言われる独特の香りがある。そして、酔いがたまらん。 「酔い」に違いがあるのか。味や、匂いではなく。 おれは「ある」と答えたい。質の良いスコッチのもたらす酔いは別格だ。一瞬で深く染み渡り、じつにいい気分になれる。そして

    でかいペットボトルの焼酎を買う人間の末路
  • 「戦わずして勝つ」というより、むしろ「戦ったら負け」なのだと気づいた。

    職場で妙にうまく自分の意見を通す人がいる。最近この人から当に大切な事を学んだので、今日はそれについて書こうかと思う。 人間というのは面白いもので、同じことをやっても好かれる人と嫌われる人がいる。 貴方も「言ってることは正しいかもしれないけど、それにしてもコイツ、酷い言い方するなぁ」と思った事が一度や二度はあるだろう。 俗に言うところの「口のきき方に気をつけろ」というこの現象の正体が自分は当に長い間よくわからなかった。そもそも「口のきき方」って単語自体が、なんか曖昧で要領を得ない。 そういう事もあって、冒頭に出した自分の意見を上手に通し続ける人が不思議で仕方がなかった。 ぶっちゃけた事をいうと、彼はそこまで人間的に魅力があるようにはみえなかったし、何かカリスマがあるような人でもない。 決して口ベタではないが、上手くも無い。 しかし気がつくと周囲とは軋轢を作らずに事を推し進めるのである。い

    「戦わずして勝つ」というより、むしろ「戦ったら負け」なのだと気づいた。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/06/27
    ヘイト管理の話として、このお題で自分も書いてみたさがありますね
  • 奇書『家畜人ヤプー』を読む

    既知の作品、過去のアーカイブを読み漁ることに意味はあるだろうか。 「ある」という人もいれば、「ない」という人もいるだろう。今回紹介する『家畜人ヤプー』という奇妙なSF小説などは、「ない」と答える人の多い作品ではないだろうか。 『家畜人ヤプー』は昭和時代に作られたSF小説で、日人が人間椅子や人間便器に改造され、白人らしき宇宙人に使役されている作品だ、三島由紀夫など同時代の文学者や知識人の間でよく知られていた……ぐらいはいまどきのネットユーザーなら即座に調べられるのではないかと思う。 だからといって、その『家畜人ヤプー』を実際に読んでみよう・読まなければならないと思い立って読む人は少ないのではないだろうか。 かく言う私も、同作品の名前はずっと前から知っていたけど、到底読む気にはなれなかった。 けれどもある人に「これは熊代さんが今読んでおくにふさわしいなので是非とも読んでください」と推薦され

    奇書『家畜人ヤプー』を読む
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/06/19
    books&appsさんへの寄稿記事です。奇書として知られる『家畜人ヤプー』、実は骨太SFで面白かったです。掲載媒体の影響はありますが、自然科学も人文社会科学もよくわかった人が書いたのでしょう。
  • 非凡な仕事をするのに、非凡な毎日を送る必要は全くない。

    新卒でコンサルティング会社に入社したときのこと。希望に燃えた新人研修が終わり、現場に配属されると、あっという間に生活の満足度が著しく下がってしまった。 成果へのプレッシャー。 将来への不安。 難しい人間関係。 そういったものが、いっぺんに降り掛かってきたため、常にストレスフルな状態に置かれたからだ。 お金の面では恵まれていた。パフォーマンスを出せば、ボーナスはとても大きな額になったし、市場と会社の成長スピードが大きかったので、1,2年で役職が上がり、昇給した。 しかしそこで痛感したのは、お金で生活の満足度が高まるわけではないことだった。 給与が増えても、税金で取られるだけで手取りはたいして増えないし、すぐに馴れる。 そもそも、私は独り身だったし、飲み歩く趣味もなければ、欲しい物も特になかった。 いや、むしろ「立場を失うこと」への不安や恐怖感はとても大きく、不安に苛まれた。 不安に駆られて1

    非凡な仕事をするのに、非凡な毎日を送る必要は全くない。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/06/16
    習慣の力は大きい。しかしその力を御する程度には個人差があり、みずから毎日原稿用紙10枚必ず書くのは、できない人も多い習慣だ。
  • 他人の「経験からの学び」を否定する、残念な人たち

    ライターの仕事をしていると、自分の記事に対するいろんなご意見をいただく。 バチクソに叩かれるとさすがにウッとなってしまうが、批判的な意見から学べることも多く、ちゃんと記事を読んでくださったうえでのご意見は、賛否に関わらずありがたく受け取っている。 また、ほかの人の記事やそれに対する感想に目を通すことも多く、おおいに参考にさせていただいている。ありがたいかぎりだ。 が、しかし。 個人的にあまり好きではない……率直にいえば、ちょっとイラッとするコメントがある。 それは、「一回経験しただけでわかった気になるな」「自分の経験を一般化しすぎ」系だ。 挙句の果てには、「愚者は経験から学ぶ、賢者は歴史から学ぶんですよねぇw」なんて煽る人もいる。いやいやいや……。 経験から学んだ系の記事にこういうコメントを書く人に、この際ハッキリ伝えたい。 経験から学ばない人間なんて愚者以下だぞ、と。 わたしの場合、ドイ

    他人の「経験からの学び」を否定する、残念な人たち
  • 人当たりがいいのに「実はものすごく怖い人たち」の話。

    今回は「実は怖い人たち」の話です。 いったい、誰が怖いのか。 社会で当に怖いのは、怒鳴り散らす人ではありません。 「下の人の話をちゃんと聴く」人たちです。 「コミュニケーションお化け」とでも呼ぶべきでしょうか。 いったいなぜでしょうか。 それは、「聴くスキル」を駆使できる権力者には、ごまかしが効かないからです。 * 拙著「頭のいい人が話す前に考えていること」にも書きましたが、社会人になると「話すスキル」よりも「聴くスキル」が圧倒的に重要になります。 これには二つ、理由があります。 一つは、相手の情報を取るため。 そしてもう一つは、相手との関係を良好に保つため。 もう少しイヤな言い方をすれば、相手をいい気分にさせるためです。 相手の情報を取る まず、相手の情報を取ることは、コミュニケーションを有利に進めるための基中の基です。 相手のことを知らないと、地雷を踏む可能性があり、何気なく放っ

    人当たりがいいのに「実はものすごく怖い人たち」の話。
  • 私たちは、わかりあえない者同士でもなぜか群れていられる、不思議な生き物

    最近、たて続けに「人間ってすごい」と思う状況があったので、今日は「人間のすごさ」についてまとめてみました。よろしかったら読んでやってください。 1.まず一件めの「人間すごい」について。 先日、コロナ禍以来はじめての観劇に出かけてきました。演技にも主張にも強いインパクトがあって良かったのですが、劇中、「差別をするにしても、ちゃんとわかってから差別をして」といった言葉が出てきました。 確かにそうですよね、たった一つか二つの属性だけで人の良し悪しを決めつけ、それで相手への態度を変えてしまうのは差別と呼ぶにふさわしいでしょう。 ところが現実世界では、相手についてロクにわかってないのにわかったことにして、態度まで決めてしまう、まさに差別が横行しています。 差別までいかなくても、人間はしばしばわかったようなことを口にし、そのわかったようなことが人を傷つけてもいます。 こうした「当はわかっていないのに

    私たちは、わかりあえない者同士でもなぜか群れていられる、不思議な生き物
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/06/08
    books&appsさんへの寄稿。人間同士がわかりあう、理解しあうのもすごい。でも、人間同士ってわかりあわない・理解しあわないのになんとなく共存する、とりあえず付き合ったりやりとりしたりできるのもすごいと思う。
  • あるファミコン世代の『ゲームの個人史』

    ゲーム歴史』騒動 少しまえ、『ゲーム歴史』というについて騒動が起こった。 そのタイトルに反し、内容があまりにも不正確だと多くの指摘があった。さらにいえば、100年前の話でもないのだから、バリバリの当事者たちが直接声をあげたりもした。もちろん、史料も多く残っているわけで、出版社は絶版と回収を決めた。 そんななか、たまに見かけた意見は、「これがコンピュータゲーム歴史と銘打たず、単にゲームの個人史だったらこんな問題にならなかったのではないか」というものだった。あるいは、「ゲームをやってきた世代はなんとなく語りたくなってしまうもの」、と。 そんな意見を見て、おれはおれのゲーム人生を振り返り……振り返ったら語りたくなってしまった。 というわけで、「おれの」ゲーム歴史をちょっと書き残す。あくまでおれ史観、というか、史観ですらない単なる思い出話。 ゲームの発売時期とかそういうのも、Wik

    あるファミコン世代の『ゲームの個人史』
  • なぜ生物は増え、人は悩むのか──『増えるものたちの生物学』と『風の谷のナウシカ』

    「人はなぜ、生きているのか?」 自分という存在を自覚するようになった頃に、一度は考えたことのある疑問ではないかと思う。 生きることには楽しいこと・気持ちの良いこともあるが、苦しいこと・辛いこともたくさんある。 最近ときどき耳にする「反出生主義」になぞらえて考えるなら、かならず苦しみが伴うのに私たちが生まれてくるのは良くないことで、生まれてこないほうがいいし、子孫など残さないほうがいい……となるかもしれない。 そして人間だけが苦しいわけでない。動物も昆虫も、生きとし生けるものが生きる限り、もがき、苦しむ。 欲しがっても得られない苦しみ、命を脅かされる苦しみ、そして老化や病気による苦しみや死に至る苦しみ。苦を悪とみなし、苦を回避することを善とみなす限りにおいて、人類絶滅や生物根絶をうたう人々の言い分には確かに一貫性がある。 私も私なりに「人はなぜ、生きているのか」について考え続けてきたが、今も

    なぜ生物は増え、人は悩むのか──『増えるものたちの生物学』と『風の谷のナウシカ』
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/05/26
    寄稿させていただきました。『増えるものたちの生物学』をとおして、人はなぜ生きるのか、生きるとはどういうことなのかを考え、やがて『風の谷のナウシカ』第七巻に私はたどり着きました。
  • 心頭滅却の為の低山ハイキングのススメ

    去年辺りから低山トレッキングにハマっている。 これまではどちらかというと、高山のに興味があった。富士山や雲取山、千畳敷カールの登頂経験は素晴らしい体験で、地図を見ながら 「俺、こんな山を登ったんだな」 と振り返るのはとても楽しい。 その調子で日百名山を一通り制覇するのも悪くはなかったのだが、車を持たない自分には多くの山はアクセスに難があり、どうにも気が乗らなかった。 山登りは楽しいのだが、アクセスに手間がかかるのが難だ。 もうちょっと気軽に何とかならないかと思ったところ、東京は高尾山がハチャメチャに便利な事に気がついた。 新宿から1。帰りもラクチンな高尾山~陣場山トレッキング 高尾山は東京の西側にある有名な低山だ。東京周辺に在住の方なら、遠足等で一度や二度は訪れた事があるだろう。 高尾山がいいのは登山口まで電車が伸びているという点にある。新宿から京王線で直通、高尾山口駅まで乗ってけば、

    心頭滅却の為の低山ハイキングのススメ
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/05/24
    これは本当にそうだと思う。散歩道に宿るものはある。切り替わる。
  • 時間は「使い方」ではなく「何に使わないか」にこそ、本質がある。

    このが言わんとしているのは、結局3つ。 1.生産性を追求すると、追い込まれるだけで、ますます時間がなくなる 2.ゆえに「時間ができたら◯◯しよう」は永遠にやってこない。人生には「今」しかない。 3.だから、たくさんのことをするな、大事なことだけせよ 一言でまとめれば、 「時間がないことは、タスクをこなすスピードを上げることでは解決できない。「たくさんのことをしない」ことが唯一の解決策だ。」 という話で、ほかには何もない。 それを、一冊のを使ってじっくりと説得してくれる。 忙しすぎて、「自分の人生を生きているような気がしない人」にはとてもいいと思う。 * なお、同様の洞察はすでに、ピーター・ドラッカーの1966年の著書「経営者の条件」でなされていた。 私に「時間」について、はじめて深く考えるきっかけを与えてくれたのは、まさに、このだった。 そこには、こう書かれていた。 あらゆるプロセス

    時間は「使い方」ではなく「何に使わないか」にこそ、本質がある。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/05/18
    このドラッカーの本、うちに積まれているので読んでみよう。
  • AIの仕事のクオリティ、高すぎない?

    AIの発展が目覚ましい。 Twitterをみていると、お絵かきAIやChat GPTによる優秀な仕事がサラサラと流れていく。 その仕事のお点前は、既に平均的なビジネスパーソンの域を超えているようにすら見え、かつそれが数日単位でレベルアップする有様である。 自分はそれをみて「はー」と感心するだけだったのだが、つい最近になって翻訳AIで有名なDeep Lを使用し、卒倒するぐらいの衝撃を受けた。 今日はその衝撃を書いていこうかと思う。 日の研究者を悩ませる英語問題 古より日人研究者の頭を悩ませてきたのが英語である。 日人の英語の酷さは海外では有名なようで、有名な論文の投稿規定に「日人は英文校正サービスを使用した後に論文を投稿してください」という意図の事がやんわりとした表現で書かれていた事があったという程である。 例に漏れず、僕も英語はそこまで得意な方ではない。簡単な日常会話や専門誌の読解

    AIの仕事のクオリティ、高すぎない?
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/05/15
    DeepL先生はいい、というお話
  • 昔のゲームをリプレイすることなく、おれたちの人生は暮れていくんだ

    「おれ、仕事をリタイアしたら○○をやるんだ」という台詞は、オンラインでもオフラインでも見聞きすることが多い。だが、これは実現不可能と思っておくべきではないだろうか。 先月末、初代プレステ時代の名作シミュレーションゲーム『ガンパレード・マーチ』の秀逸なレビューがnoteにアップロードされていた。 今更ガンパレードマーチを遊んだ│ジスロマック 筆者のジスロマックさんは若いプレイヤーっぽいが、今昔のさまざまなゲームに通じてらっしゃる。 上掲リンク先は『ガンパレード・マーチ』をよく知らない人にも読みやすく、それでいてゲームの魅力を余すところなく伝えているので、興味の沸いた人は是非お読みになっていただきたい。 で、この名文に感動した私は「久しぶりに『ガンパレード・マーチ』やりたいなぁ」と思った。もちろん我が家にも『ガンパレード・マーチ』はあるし、メモリーカードが破損していなければ当時のセーブデータだ

    昔のゲームをリプレイすることなく、おれたちの人生は暮れていくんだ
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/05/12
    寄稿させていただきました。タイトルのとおり。結局、時間の節約だの優先順位だの言っているうちに、昔のゲームをリプレイすることもなくおれたちの人生は暮れていくんだ。レトロゲームをやり直す老後は来ない。
  • われわれはなぜ、赤の他人のゴシップにこれほど関心を抱くのか

    少し前の話になるが、アナウンサー出身のとある県知事が羞恥ここに極まれりといったスキャンダルに見舞われた。 いやしくも公職に就く者が、こんなおじさん構文の卑猥なメールを、不倫相手に送っていたなんて……! というわけだが、ぶっちゃけこの手の話は過去を振り返れば枚挙にいとまがなく、新味は皆無と言っていい(むろん面白いが)。 ファンや子どもたちに夢を届けるプロ野球選手、清純ウリのタレント等々、あえて固有名詞は出さないけども、そういった人々の醜聞について総じて言えるのは、一般に認知されているキャラや公の地位と内面のギャップが大きいほど、非難の声が激しくなるということだ。 さて、筆者は元々編集業に携わっていたのだが、シモ絡みのスキャンダルが表に出るたびに自分が抱くのは、義憤でも興味関心でもない。 むしろ、突然のゴシップ爆誕によって潤う知人、困る知人、さらには単なるスキャンダルから裏の裏を読み取ろうとす

    われわれはなぜ、赤の他人のゴシップにこれほど関心を抱くのか
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/05/09
    商品としてのゴシップかあ。ただ、消費される側はたまったものじゃないだろうなぁ
  • 「プロに任せる」のが下手な人の話。

    先日、髪を切りに行ったときのこと。 「どんな感じにしますか?」と聞かれ、「写真撮影をするために切るので、それを前提にお願いします」と回答した。 美容師さんは、そうした手合いにも慣れているのか、 「襟足は長めにしますね」とか「前髪は眉にかかるくらいでいいですかね」 とか、いろいろと確認を入れてくるが、正直なところ、私は素人なので仕上がりのイメージは切ってみないとわからない。 だから、最終的には美容師さんを信頼して「お任せします」と言った。 それ以外に言いようもない。 プロの判断を信じ、任せた結果は受け入れる。 それが、「プロに任せる」ことの質だと思う。 * これは、タクシーなども同じだ。 利用するとよくドライバーさんから「どういった行き方にしますか?」と聞かれるが、質的な答えは 「一番安く、かつ早く行ける行き方で」 しかない。 私は運転のプロではないし、ベテランのタクシードライバーにくら

    「プロに任せる」のが下手な人の話。
  • 突然働けなくなる「計算できない労働者」の話。

    おれには双極性障害という障害がある。「躁うつ病」といったほうがいまだに通りがいいかもしれないし、イメージしやすいと思う。 双極性障害にはI型とII型があり、I型が波の大きさが凄まじく、II型はそうでもない。おれはII型で「そうでもないのならいいのでは?」と思うが、II型はII型で自殺率も高くけっこうやっかいなものだ。 症状は……もちろん人によって違う。処方される薬も効き方も人によって違う。あくまでおれひとりの例を書く。 おれの場合は「躁うつ」というより、限りなく「繰り返される抑うつ」といったほうがいい。 軽躁状態であっても、人並みに活動できるというのがせいぜいで、イライラ感に苦しんだり、暴力的になったりもしないかわりに、躁状態ならではの高揚もない。せいぜい歯ぎしりが出るくらいのものだ。 一方で、抑うつ状態はなかなかに重い。これは以前、できるかぎりの詳細をこちらに書いた。 おれが抑うつ状態に

    突然働けなくなる「計算できない労働者」の話。
    p_shirokuma
    p_shirokuma 2023/04/28
    確かに「売買しやすい労働力ではない」。となると、労働市場において高い値段がつきにくくなると。