難病で全身がまひし、顔と左手親指しか動かせない熊本県合志市の阿曽太一さん(37)は、自身の障害をコントで笑い飛ばす「寝たきり芸人『あそどっぐ』」としてライブやネットでネタを披露している。24時間介護が必要な体だが、「障害は僕の武器。プロになってお笑いを続けていくには今年が正念場と思って頑張ります」と意気込みを語る。【取違剛、写真も】 「アリバイ? 寝てたよ。そして今も寝てるの!」。30キロの金庫盗の容疑をかけられ、警察から事情聴取されるコント「取調室」。動画投稿サイト「ユーチューブ」には、他に「もしも寝たきり障害者が銀行強盗だったら」など約30本を投稿する。「笑っていいのか分からない。でも笑ってしまう!」「この人にしかできないコント」。コメント欄には視聴者の感想が並ぶ。 佐賀県みやき町で生まれた阿曽さんは生後間もなく、全身の筋力が低下していく脊髄(せきずい)性筋萎縮症を発症。幼い頃から