英ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの神経生物学研究室、セミール・ゼキ教授率いる研究チームは、fMRI(磁気共鳴機能画像法)を使って、数式を見せた時の数学者たちの脳活動を調べる実験を行った。 数式は数学者たちが①美しい②どちらでもない③不快と過去に感じたことのある、3種類の数式を用いた。その結果、数式を美しいと感じたとき、一般的な人が美しい絵や音楽を見聞きした時と同様、眼窩前頭皮質が活発になることが分かった。 今回の研究結果について、研究室のリーダーであるセミール・ゼキ教授はこう述べている。「多くの人達にとって数式は無味乾燥なもので理解しにくいものですが、数学者たちにはそれが究極の美と感じるようだ。数式の対称性や単純さ、不変の真理などを美と感じているのかもしれない。」 セミール教授はこうも話す。「脳の活動は、例え美とするものが極端に抽象的であっても、人がそれを美しいと強く感じることと大き