「新築マンションは買ったとたんに価値が2割下がる」――これは不動産業界では常識とされている。新築マンションにはマンションを開発したデベロッパーのコストが上乗せされており、中古市場では高くとも新築価格の8割程度でしか売却できなくなるといわれてきた。 その常識の真偽を確かめるため、データで検証しているのが、『住宅情報誌が書かない コワ~い不動産の話』(別冊宝島取材班/宝島SUGOI文庫)だ。同書中の「首都圏・中古マンション騰落率調査(1997-2012) マンション資産価値が上がったエリア、下がったエリア 中古物件でも都心は値上がり、郊外では激落ち価格動向に二極化の動きが!」によれば、この直近1年に取引された中古マンションの価格を当該マンション新築時の価格と比較したところ、全エリア総合計では、新築時価格のほぼ2割減で取引されているのは2007年築の物件(-21%減)だ。つまり、7~8年前に建築