不当な家宅捜索で業務を妨害されたとして、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の西村博之元管理人が取締役を務めるシステム開発会社「未来検索ブラジル」(東京都)などが20日、都などを相手取り、計110万円の国家賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。 訴状によると、警視庁などは平成23年11月~24年12月、2ちゃんねるで覚醒剤の購入をあおる書き込みが放置された事件と遠隔操作ウイルス事件をめぐり、ブラジル社や西村氏の自宅を家宅捜索。パソコン計20台以上を押収するなどした。 原告側は「会社も西村氏も2ちゃんねるの運営に関与しておらず、差し押さえの必要がないことは明らか」と主張。「業務が著しく妨害され、会社の社会的信用も低下した」と訴えている。 警視庁は書き込み放置事件をめぐり、西村氏が現在も実質的な管理人にあたると判断。昨年12月、麻薬特例法違反(あおり)幇(ほう)助(じょ)容疑で書類送検した。同