荻島弘一編集委員が日々の話題、トピックスを取り上げる社会派コラム。これまでの取 材経験を絡め、批評や感じたことを鋭く切り込む。 ◆荻島弘一(おぎしま・ひろかず)1960年(昭35)9月22日、東京都生まれ。84年に入社し、整理部を経てスポーツ部。五輪、サッカー などを取材し、96年からデスクとなる。出版社編集長を経て、05年に編集委員として現場の取材に戻る。 待望の日本選手メダル第1号は、スノーボード男子ハーフパイプ(HP)だった。12日の一夜明け会見、銅メダルの平岡卓と壇上に並ぶ銀メダルの平野歩夢を見て「子どもだな」と思った。まだ15歳、時折見せるシャイな表情が中学生らしくてほほ笑ましかった。 日本の冬季五輪史上最年少のメダリスト。スキー、スノーボードの雪上競技に限れば、世界でも最年少記録だ。それまでが60年スコーバレー大会スキー女子滑降銅のヘッヒャー(オーストリア)で、16歳145日。