私たちが働くうえで、仕事への“モチベーション”や“やりがい”というのは非常に大事なものだ。 しかし、実は労働者の”やりがい”に頼りすぎることで、過労死などが生まれているという側面もある。 やりがいを感じて「働きすぎる」 松丸正 弁護士: 働くことの生きがい・やりがいは労働者にとって大切な問題だと思っている。その面も見据えたうえで、過労死をどうやって防止できるのか、その問題を考える必要があるのではないか。 2019年4月、”やりがい過労死”と題して開かれたシンポジウム。 過労死や過労の末、自殺した人の遺族・過酷な状況で働いている人などが参加した。 この記事の画像(11枚) 製薬会社勤務の夫が過労自殺した妻: 夫はインフルエンザにかかり、40度の高熱にうなされているときでさえ、寝ながら携帯片手にパソコンを開いて仕事をしていました。薬を必要とし感謝してくれている人もいる。そういう思いに応えるため